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ふぉんとうは教えたくない…フォントワークス「LETS」の魅力

皆さま はじめまして。motobayashiです。旧姓が林だったため、結婚して姓が変わり「元、林さん」ということで、「モトバヤシ」と呼ばれるようになりました。ニコニコ動画に感銘を受け入社し、はや8年。ドワンゴでは比較的古株なデザイナーになります。以後お見知りおきを。

突然ですが皆さん、「フォントワークス」をご存知でしょうか!?
業界大手のフォント製作会社であり「筑紫書体」が人気のフォント会社さんで、放送やゲーム業界では絶大なる支持があり、TVのテロップや、アニメ・ゲームなどで目にする機会が多いです。

綺麗で使いやすいフォントが多く、年間ライセンス契約の先駆け「LETS」を利用する事で、様々なフォントを手軽に使えるのも大きな魅力です。

フォントワークスのLETSとは?
フォントワークスや白舟書体等のフォントを年間契約で月に定額支払う事により、使い放題となるサービスです。過去は1フォント数万円~の売り切り型が主流で、様々なフォントを利用するには資金が必要でしたが、気軽に様々なフォントが利用できるようになりました。

そんなステキなフォントが内蔵されている「LETS」ですが、LETSのフォント一覧を凝視する事にハマッた時期がありまして・・・。ふふふ。

すみません・・・。唐突に意味のわからない事を口走ってしまいました。どういう事か知りたい!?

そうでしょう! そうに違いません!! ええい仕方がない!!

今回は公共の場を使い、私しか感じてないであろう「LETS」の魅力を、存分に語りたいかと思います!!

愛用フォントの紹介

ああ・・・、溢れ出してくるこの思いを早く語りたいところですが、その気持ちを抑えて、まずは私が愛用しているフォントを紹介します。

ロダンNTLG

「ロダンNTLG」は、カジュアルで明るい雰囲気もありながらも硬さもあるフォントですね。私の場合は資料などで、よく活用しています。ちなみに、Wii U版 ニコニコのアプリ内フォントにも採用させてるんですよ。Will Uをお使いの方は見て下さいね。ああ、これだってなると思います。

くろかね

子供向けの案件や、ワクワクするコンテンツによく利用します。楽しそうなデザインを作成するときに使うことが多く、割とポップなデザインにハマリます。ちなみに今を時めく「パズドラ」でも使用されてるんですね。

レゲエ

コロコロコミックの雑誌広告など男の子向けコンテツによく利用されているフォントですね。私は強いモノ言いをしたい時とか、強調をしたい時によく使っています。

セザンヌ

格式高い中でも優しさや遊び心が感じられるフォントです。カッチリしてるけど、やわらかい印象をつけたいデザイン制作に利用しています。

筑紫B丸ゴシック

「筑紫B丸ゴシック」は柔らかいのに格式高く、好きなフォントの一つです。私は年賀状を作る際に使っていますね。(ニコニコ内で使える箇所があまりないですが)
日頃からお世話になっているフォントたちを紹介しました。広く流用できるフォントばかりなので、まだ使ったことがないフォントがあったら試してみてくださいね。

フォントからほとばしる芸術の香り

さあ、やってきました! いよいよ私しか感じてないであろう「LETS」の魅力を存分に語る時間です。ジェイ編集長の言葉を借りれば「マイタイム!」。ここからは少しテンションを変えて、フォントワークス「LETS」の魅力の向こう側へあなたを誘います。

まずご紹介するのが、フォントから芸術の香りが漂うこちらのフォントたち。

近代彫刻の父と言われるロダン、色彩の魔術師マティス、印象派のセザンヌや点描画が有名なスーラ等々、名だたる芸術家をフォントに命名しております。
スーラの丸みは点描に近かったり、マティスの力強い筆や色調は太めの明朝に合ってるなど、想像力が掻き立てられめちゃくちゃ萌えます。

残念ながら日本人芸術家のフォントは現在ありません。フォントワークスさんには、ぜひ日本人芸術家フォントを作っていただきたいという想いです。

熱い血潮が爆発した「岡本太郎フォント」や、点描で少々不安にもなりながらも少女らしさを感じる「草間彌生フォント」など、ちょっと想像しただけで胸が高鳴ります。 どうでしょうかフォントワークスさん!!

絶妙すぎるフォント名

次に紹介するのが命名が絶妙すぎるこちらのフォントたちです。いやー、ほんとに絶妙すぎる!

「スキップ」と「ハミング」

書体の軸は変わらないこちらのフォントですが、見比べる事により、スキップとハミングの持つイメージの違いを考えるきっかけを突きつけられます。「楽しげさは両方に共通するものの、口を閉じ鼻から音を出すハミングは、音として丸みがあるのに対し、スキップはリズム感を角で表現している、ということか!?」と、考えれば考えるほど深みと論理性があるような無いような、飲み会でどうでもいい考察をずっと語れそうであります!!

「忍者」と「さむらい」

・・・この辺りから、私の想像力では追いつかず、さむらいと忍者の持つイメージの違いが分かりません。自分の想像力の無さが腹立たしく小一時間眺めていると、忍者は手裏剣がクルクルと回ったような躍動感があり、さむらいは刀がシュバ!シュルッっとした流れを感じ、刀と手裏剣の軌道の違いをフォントから感じることができました!!

やったぜ。

まめ楽

もうダメでした。私には大きすぎて扱いきれません。作者の気持ちがわかりません!!

豆って丸っぽいイメージでしたけど、なんか「シャッ」としてません!? 「シャッ」は豆から芽が出とるイメージなんかと「まめ」に関しては若干汲み取れたような気がしないでもないですが、大問題なのは「楽」ですよ!!! どっちかというと「苦」や「哀」じゃないんすか!!

作者がイメージする「楽」とは、どういうスタンスなのだろうか。こちらが気になって仕方がありません。

スランプ

まじっすか・・・!?

マジで落ち込んでますか!? むしろこっちこそ「楽」にふさわしいんじゃないすか!!

この状態で「スランプで悩んでます」とか相談されても「ハテ?新型鬱とかなのかな?」と、自分の理解を超えた疑惑の目で見てしまう自信があります。

マティスシリーズ

エレガントまではギリギリ分かります。でも、マティスは先ほど芸術家シリーズにあった「色彩の魔術師でフランスの画家」なのに、「やまと」って何でやの・・・。

更に「はつひ」?「わかば」?「みのり」?

マティスはつひやまとマティスわかばやまとマティスみのりやまとうああああああああああマティスのゲッシュタルト崩壊あああああああああああああああああああああああ。

ロックンロール

!?


あああああああああああああああああああああああ・・・。
全然ロックじゃないほげええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!

さいごに

他にも、「武骨」フォントの「寸胴の鍋を眺めるラーメン屋店主感」や、「ライラ」フォントの「ほとばしるライラ感から得る謎の納得感」など、フォント一覧を見るだけでも楽しめてしまう「LETS」には大きな価値があると私は感じております。

ネタに走ってしまいましたが、「LETS」のフォントはふぉんとうに使いやすく、デザイン業務でめちゃくちゃ重宝しております。
 
「LETS」を使ってみたい。そんなアナタ! なんとなんとドワンゴのデザイナーは「LETS」が使える環境ですので、これを期にドワンゴのデザイナーになってみるのもいいんじゃないでしょうかあああ!!


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