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ライナスの毛布は戦友であり安息の地でもあるんだよね

ライナスの毛布ってご存知ですか?

ライナスはスヌーピーに出てくる男の子のキャラクターで、彼はいつも肌身離さず毛布を持っている。日本語では安心毛布とも呼ばれている。

我が家では私以外の3人(夫、長女、次女)はいまだにこのライナスの毛布を持っている。

実家では誰一人そういうものを持ってなかったので、そんな毛布があることを結婚して初めて知った。

血は争えないというけど、誰が教えたわけでもないのに気がつけば長女と次女もしっかり毛布を持っていた。

厄介なのは、毛布の取り扱いが難しいこと。持たざる者にはその重要さが全くわからない。ただのヨレヨレの薄汚れた(失礼)タオルにしか見えないのだ。

毛布ホルダーの娘や夫が言うには

「自分好みの匂いや柔らかさ、触りごごちを作っていくのにとても時間がかかる。この期間を経て熟成させている。だから勝手にに洗うな。ましてや捨てるなんてもってのほか」

悲しい時、楽しい時、辛い時、嬉しい時、眠い時も眠れない時も。いつも包みこんでくれる毛布。

高級ワインのような取り扱いが必要であるとは全く知らなかった頃、長女の毛布が汚かったので捨ててしまったことがあった。

それを知った、当時年長さんぐらいだった長女は大泣きに泣いて、息ができなくなるほどしゃくりあげて怒ったことがある。とんでもないことをしたんだと猛省した。

使っているうちに劣化して摩耗してくると、その毛布は殿堂入りとなり大切に永久保管される。

こうしてお役目を終えたライナスの毛布が溜まっていく。血と汗と涙を拭い、いつも寄り添って安息の地を与えてくれて、戦友のような毛布なんだよね。

それぐらい大切なものなので、当然ストックがあるわけです。

彼らのライナス毛布はなんでもいいというわけではないらしく、手ざわり感や顔に当てた時の感触が、小さい頃から使っているファミリアのタオルケットでないとダメだそう。

ファミリアのタオルケット

先日、夫と娘たちは新たなストックを買いにファミリアの売り場まで出向いたところ、なんと廃番とのこと。

大の大人3人が、タオルケットの廃番を聞いて絶句してる様子はさぞその場に似つかわしくないものだっただろう。

在庫も調べてもらったけど、どこにもない。

意気消沈する彼ら。
彼らに安息の地を!
ファミリアさん、ぜひまた復活させてください。お願いします。

#ライナスの毛布
#ファミリア
#エッセイ






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