「ガチャガチャの経済学」【読書感想】カプセルの中は宇宙だ!
ガチャガチャ。
私の住んでいる界隈ではガチャポンと呼ばれていました。メディアでの総称はカプセルトイ。
最近では「コップのフチ子」や「佐川男子」がバズってたので知ってる人も多いと思います。
「経済学」とタイトルにありますが、ざっくり言うとガチャガチャの歴史やアレコレという感じでしょうか。
日本のガチャガチャ元年は1965年(わたしが生まれた年!)。
物心ついた頃にはガチャポンをやっていたのでもっと古くからあるものだと思ってました。
そもそもの発祥の地は1880年代アメリカのニューヨーク。あんなちっちゃいものを、でかいアメリカ人が作って、カプセルトイにしたのか!と思いきや、カプセルの中身の玩具は東京の町工場が作って、アメリカへ輸出していたとのこと。
なるほど。
妙に納得しました。
えらく語気の強いネーミングです。いつの世も、子供は駄々をこねていたんですね。日本語でいうなら「黙らせアイテム」というところでしょうか。
現在では、
マシーンの台数は郵便ポストの3倍以上、ガチャ市場を支えるのは大人の女性、専門店の登場、市場規模は610億円など、昔のガチャガチャとは数字的にもイメージ的にも全く違ったものになっています。
なんと!これは知らなかった。一期一会じゃないですか。茶道に通ずる心得と同じじゃないですか!
ガチャガチャが置いてあると、どんな中身のものがあるのかチェックしたくなります。
私も一時期ハマっていたものがありまして。「コップのフチ子」でもなく「佐川男子」でもなく。それは、
HOSHIZAKI業務用冷蔵庫シリーズ。
家の冷蔵庫が壊れて買いかえなければならない時があったのですが、家庭用の冷蔵庫が気に入らなくて、業務用のが欲しいなと調べていたんです。
そんな時に「HOSHIZAKI業務用冷蔵庫」のガチャガチャを発見。まさに一期一会じゃないですか。
実際は色々な事情により業務用冷蔵庫は断念しましたが、ガチャガチャはやらせていただきました。
森永卓郎さんとの対談で、これからは知的創造力が問われるビジネスになっていくだろうとのこと。これはほんとにそうだろうなと思います。
あのちっちゃいカプセルの中は壮大な宇宙です。なのでアイデアも無限です。どんなふうにアイデアを形にしていくのか、日本のクリエイターさんの活躍がたのしみです。
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