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犬の社会性

もし
お客様と一緒に遊びに来たお子さんが

何も言わず
玄関からとっとと家の中に入ってきて
喉が渇いたと
冷蔵庫を勝手に開けて
飲み物を取り出し
コップを探してきて
飲み物を飲んだとします。

そして
その飲み物は
子供向けじゃなかったので
子供にとっては決して美味しい飲み物ではなく

飲み物を口に入れた瞬間

「なんだこれ!まずっ」

と叫びました。

この光景を見た時
あなたならどう感じますか?

躾がなってないなぁ。。

おそらく大半の人はそう思うと思います。

これは人間だけの話ではないのです。

うちにお泊まりでこられる子たち
クレートに入ってくる子
リードに繋がれてくる子

それぞれ違いますが

クレートに入ってくる子は
クレートが自分のお部屋だと
認識しているので

クレートの中に入ったまま
様子をじっと見ています。

そして
この家の犬たちの様子を見ていて

リーダーは誰なのかを認識すると
私が散歩に連れていく時も
帰ってきて食事をする時も

黙ってついてきますし
指示に従います。

ところが
リーダーの指示に従うことを
教えてもらっていない子は

クレートにまず入ることができず
用意させてもらっている
ケージの中に入ってもらっても

とにかく出してほしいの一点張り。

ここは自分の家ではない。
自分の家ではないところでは

そこの家のルールを見て知り
そのルールに従うことができないのです。

犬は
自分の家かそうでないかなど
わからないだろう。

と思うのは人間の勝手な思い込みで

自分の家か違う家なのか
ちゃんと区別することはできますし

自分の家ではないところで
勝手なことをしないことも
教えてあげれば
ちゃんと覚えて、よその家で
わきまえることができるのです。

それができるから
欧米では公共交通機関に
いっしょに乗ったり

公共の場で飼い主さんのそばで
大人しく寄り添うことができるのです。

欧米の犬たちができて
日本の犬たちができないのはなぜでしょう?

教える人がいないからです。

好き放題させてあげることが
逆にその子の行動範囲を狭めてしまい
行動を制限させることになることを
飼い主さんが理解していないからです。

社会性とは
誰とでも仲良くできることではなくて

自分の立場を理解して
自分の家以外での立ち居振る舞いが
他人に迷惑をかけないようにすることが
できるかどうかです。

自分の家の犬や家族以外の人に
必要以上に牽制したり
威嚇したりしないのは

自分の家族は自分をちゃんと守ってくれるという
信頼からくるもので
それもちゃんと教えてあげたら
覚えるものです。

他の犬たちと仲良くすることよりも
他の犬にむやみに近づかないこと。

知らない犬と出会っても
目も合わさない、近寄らない。

これは、カーミングシグナルでいう

「私はあなたに攻撃しませんし威嚇もしません」

というサインだからです。

それが社会性です。

犬のあいさつ、犬の心理
をちょっとだけ知るだけでも

犬の今まで行動の謎は
解けてきます。





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