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19/04/28 渋谷に福来たる 彦いち30周年記念落語会的な

口上
桃月庵白酒 新版三十石
三遊亭白鳥 黄昏のライバル〜彦いち編
三遊亭兼好 桃太郎
林家彦いち 長島の満月

この公演が発売になって興奮してすぐとって(ゆえに最前列w)、口上のサプライズの噂を聞いて喜んで、白鳥さんのネタ出しにまたニヤニヤして。ここまでたどり着くのにも楽しんだ公演だけど、、、やっぱり当日はすごかった。

これまで観た落語会の中で最高の会だった。これを超えるのはなかなかないような気がする。

700人超の客席。
口上で出演者以外に2人並んでいて、ゲストの談春さん、喬太郎さんが頭をあげた瞬間のどよめき…。
司会をイヤイヤ風に、でも、楽しみながらやる白酒さんはトラベルぴいちの盟友だし、同郷の後輩で「研鑽を重ねた仲」。
兼好さんは、さらっとおしゃれに、でも、同世代の仲間らしく楽しくしっかりまとめる口上をし(ちなみに圓楽一門を代表すべき師匠たちは、それぞれ天皇賞と錦糸町w)。
喬太郎さんは……反則で、全然ふざけなくって、同期入門らしく、本当に大切な友人であることが伝わってくる感じで。(このときの彦いちさんの表情が脳裏から離れない。)扇辰さんとの3人仲間は、ずっといい関係なんだなぁ、としみじみ。
談春さんがここに並ぶことはやっぱりすごいことで。白鳥さん、白酒さんとのジャレあいも楽しく。薩摩いじりも後輩いじりも激しいなか締めるところはしっかり。
プライベートな友人代表の白鳥さん。談春さんまで巻き込んで野良犬宣言をしつつ、ハプニングトークとして神田茜さんのメールまで読む始末。。。

でもあんなに心に沁みた口上は初だったなぁ。彦いちさんの人柄がなせるわざというか…。

其々の噺もよかった。

白酒さんの小沼猫蔵の唸りと訛りがすごくて、しょっぱなからめちゃくちゃ場をあたため。「もりのうすぅまづぅ・・・」「すんむずのずんろつぉーう・・・」あれは枯れた芸なのかw

白鳥さんは、ネタ出しで「黄昏のライバル〜彦いち編」。これ、三三さん、喬太郎さん、白酒さんなんかでも聴いてるんだけど、やっぱり仲の良さが出た感じ。(まぁ、この噺のベースから古典の名人ってことになってるのが笑えるけどw)下手すぎる談志さんのマネとかひどすぎたけどwww そして、ネタ封じ的ムアンチャイ(掛け声指南)のサゲまで話しちゃうひどいっぷり。

兼好さんは、「桃太郎」とか選んじゃう気の利きよう!ちゃんと会をキレイにまとめる。ともするととっちらかっちゃうこの面々(ま、だからいいって話もあるけどw)をある意味、ちゃんとした会にしちゃう力量。

主役の彦いちさんは。もう言葉にできないくらいの感動を与えてくれた。これまで何度も彦いちさんの噺を聴いてるし、「長島の満月」も録音も含め相当数聴いているけど、絶対にあの一席を忘れない。いつもよりも、一言一言噛み締めているような気がして。すごく心がこもってたよ。。。

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