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低価格弁当の勝算

東京・銀座に出店したディスカウントスーパー「オーケー」の低価格弁当が話題となっています。
その理由は、税別299円という安さが特徴の「ロースかつ重」が、人気を博していることです。

税別299円の「肉旨!メンチカツ明太弁当」「鶏しぐれ煮重」「小海老と大葉のあられ天丼」といった低価格弁当が山積みになっていました。

店内の客は、格安弁当を次々と買い物かごに放り込んでいます。名物のロースかつ重はすでに売り切れていました。

では、なぜこんなに安くて利益が出るのか。

その理由は大きく分けて2つあるとのことです。

  • 大量仕入れによるコストダウン

オーケーは、全国に約130店舗を展開する大手スーパーマーケットです。そのため、仕入れ先から大量の食材をまとめて仕入れることで、単価を下げることができます。

  • 原価を抑える工夫

例えば、ロースかつ重のとんかつは、外国産の肉を使用しています。また、ご飯は、添加物を使って炊き上げることで、ふっくらと仕上げています。

さらに、オーケーは「Everyday Low Price」を掲げており、常に低価格を追求しています。そのため、弁当や総菜の開発にも力を入れており、コストを抑えながらも、おいしさや品質を追求しているとのことです。

また、低価格で質の高い弁当をつくるメリットは他にもあります。
それは、そのカテゴリー全体の売り上げが上昇する傾向にあることです。

例えば、オーケーのロースかつ重は、年間400万個以上売れるとされているとのことです。単純計算すると、弁当単品で12億円の売り上げとなります。つまり、このロースかつ重が「安くておいしい」と評価されれば、他の弁当にも波及効果があるということです。

共働きの家庭や単身世帯が増加していることを受け、家庭で調理をするシーンがどんどん減っています。特に、から揚げやとんかつなどは、油の準備や揚げる手間がかかるので避けられがちです。
こうした消費者のニーズを受け、各スーパーは弁当や総菜を強化しています。

消費者に支持されるような総菜を開発できると、粗利が30%程度とれることもあるとのことです。商品によっては、粗利が40%になるケースもあるとのこと。

このように、低価格弁当は、しっかり利益が出るように設計されています。しかも、品質にもこだわることで、他の価格帯の弁当にも良い影響が出ている可能性があるようです。
自宅で調理をするシーンが減ったことも、低価格弁当が支持される背景にあると言えるでしょう。


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