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ロボット狐が疾走感と失走感の狭間でもがく『フォックス ボルテックス』レビュー

ど~も、けぃし~です♪

Steamにて販売中の『フォックス ボルテックス』について実際にプレイした感想をお話ししたいと思います。
また本作につきましてはキュレーター向けにSteamキーをご提供いただきプレイしております。
ありがとうございます✨

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【ゲーム情報】

本作は落雷によりコントロールを失い混乱の渦に巻き込まれた機械仕掛けの町を舞台に、復旧のためロボットのテックスが町を駆け抜ける疾走感MAXな2.5Dプラットフォーマーとなります。
全33ステージで『スーパーマリオ』のように1-1、1-2、1-3、1-4といった感じで1エリア毎に4つのステージに分かれていて最後の9エリアのみ1つのステージのみとなります。
ボス戦は無く、各ステージゴール地点にたどり着けばクリアですが、ステージには必ず3つの隠れバッテリー(?)があり、解放したバッテリーの数でいろいろなスキンが手に入ります。

プラットフォーム:Steam
発売予定日:2020年7月31日(金)
開発元:AECRNIA
パブリッシャー:AnelaGamesStudio
ジャンル:プラットフォーマー
日本語:○

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【良かった点】

・隠れバッテリーが良いスパイス
各ステージ単純にゴールするだけであればそれほど難しくなく全ステージクリアできると思われるが、ステージに3つある隠れバッテリーを全て解放しようと思うと、ステージによってはかなり嫌らしい位置にあったり、ギリギリの細い通路をダッシュで抜けなければいけなかったりと格段に難易度が上がり良いスパイスになっている。

・疾走感重視のステージと正確性重視のステージのメリハリがある
連続ダッシュで駆け抜けるステージと動く電流ブロックなどをタイミングを図って抜ける正確性が求められるステージがだいたい交互にありメリハリがある。

・操作が簡単
コントローラーで使うキーは方向指定の左スティックとダッシュ用ボタン(コントローラーの右側の4ボタンはどれでも反応)のみのため操作が分からなくなることはない。

・スキンが良い
バッテリーを解放した数に応じてアンロックされるスキンが最初は色違いバージョンから始まり、途中から身に着けるアイテムが増えたり、完全に見た目が変わるものもあり、全てアンロックしたい衝動に駆られる。

【残念な点】

・画面スクロールが追いついてない
疾走感重視のステージで連続ダッシュを行うと画面スクロールが追いつかずキャラが画面端に消えてしまい、見えてないところで障害物に当たり失敗することがある。ダッシュを途中で止めれば良いがせっかく疾走感をウリとしているのにもったいない。

・ダッシュした際の距離が一定ではない
正確性を求められる場面などでダッシュした際の距離が通常より長くなったり、逆に短くなったりすることがあり、自分の思い描いた通りにならず失敗することがある。特にドローンにダッシュで当たってさらにダッシュをした際の距離の差が大きく、何はドローンへの当たり方などで変わるパターンがあるのかと思ったが最後まで分からなかった。

・町を疾走している感じはない
ストアページの説明やサムネイル、ゲームのオープニングから町を駆け抜けるような印象を受けるが、実際のステージは全て壁で囲まれた倉庫のような感じになっていて町の感じは無い。ステージの構成上仕方が無いのかもしれないが、一部ステージは町のような感じにするとか、背景グラフィックで町感を出すとかがあったら良かった。

・タイムアタックとしての機能が弱い
ステージ毎にクリアタイムが保存されるが、ローカル上の最速データのみで、オンラインランキングなどに対応しているわけではないので、あまりアイムアタックをしようというモチベーションにならない。

・キャンセルボタンが無い
【良かった点】として「操作が簡単」とあげたが、コントローラー右側の4ボタンが全て決定ボタンとなっているため、前の画面に戻りたい場合などは「戻る」メニューを選択して決定するしかない。「キャンセル」ボタンも配置して「キャンセル」ボタンで戻れるようにしてほしかった。

・壁すり抜けやリトライ位置がズレるバグがまだ残っている
8月1日にバグを修正した旨のお知らせが出ているが、その後にプレイした際にも希に壁をすり抜けて下に落ちたり、中間地点で復活する際に復活位置がズレて即死したりということが発生した。

【総評】

【残念な点】がかなり多くなってしまいましたが【残念な点】に上げたものはバグも含めてプレイに支障が出るほど致命的なものはなく、改善されたら良いなと思う程度のため、こういったプラットフォーマーが好きな人はオススメです。ただこのゲームにはジャンプはなくあくまで指定した方向にダッシュするという動きとなるためその辺は少し慣れが必要かと思います。
また主人公の”テックス”はロボットでありながら耳や尻尾の部分にはモフモフ感がありスキン変更時にアップで見ることもできるので、ケモナーの方にも刺さるものがあるかもしれません。


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