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どっちに転んでも損はないって?

世の中どちらに転んでも損はないなんてことは
そう多くはないんだよね

今温暖化対策で再生可能エネルギーが注目され
北海道の海上でも風力発電が増えそうなんだ
ところが天然記念物のオジロワシが衝突する
リスクのあることも報告されているんだ

知床半島沖で観光船の沈没事故が起きたことで
携帯電話基地局を整備する話になったんだけど
こちらもオジロワシの営巣を妨げる恐れで
工事は停止に追い込まれてしまったんだよね

あちらが立てばこちらが立たずで
両方が満足できるって難しいことなんだよ



前回に続いて掻き落としした後の
素地と釉薬の相性を試してみた作品たち
これらは半透明になる釉薬が多いグループだ

できるだけ掻き落としがわかるようにと
釉薬の水分量を多めにして釉掛けした結果
透明釉に近くなってしまい、個性のない
似たような色味になってしまったんだよね



これらの釉薬を使うときには素地と化粧土の
差がはっきりと出るように化粧土の色味を
強くした方がくっきりと見えるかも

それでは釉薬との相性を確かめてみよう
と思ったんだけど、どれも似たり寄ったりで
分析のしようがないよ



まとめると白い粘土の場合なら
化粧土を黒に近くすることで
生地と化粧土のコントラストが生まれる
そうなると釉薬も薄くしなくても良いので
本来の色も楽しめるかもしれない



今回の一番の収穫だったことがある
掻き落としとしての表情がうまく出ることと
花器として花を生かせるかどうかとは
かなり違うと言うことなんだよね

陶芸家としてならくっきり模様が出た方が
成功感に浸れてとっても嬉しいんだけど
それによって花が生きるとは限らないんだよね
むしろ図柄がぼんやりと浮かび上がるくらいが
花が生きるってことがあるんだ

だったら両方作っとけという話だけど
どっちに転んでも損はないっていうことで
気持ちが楽になって良かったよ

   💛    🇺🇦 🇵🇸   💙

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