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微妙な話ですが、切実なんです。

お年頃になると、若い頃には何も思わなかったことが
難しくなったり、思いもしないことが起きるので
突然の体の変調に驚くことが出てきてしまいます。

私自身も食事の時にむせることもたび重なり、
喉の筋肉が衰えて嚥下機能が落ちてきたことを実感し、
誤嚥性肺炎になるのではないかと心配をしていました。

ならばなんとかしようと喉の筋肉を鍛えるために
水を一口ずつゴクリと飲むように変えてみました。
するとこんな微妙な方法でもむせなくなったのです。


茶道具セットを頼まれたのですが、茶筅が不足したので
急遽茶筅を作らなければならなくなりました。

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まずは材料の竹から選定から始まります。
茶筅作りの最低条件は丸いことと太さです。
丸さはノギスで測り、0.1ミリの差が限界ですが、
自然の物なので、選別すると残るのはわずかなのです。

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その中で生き残った竹は超エリートなわけです。
まずドリルの刃に穴あけの深さの印をつけます。

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次に穴開けの時に竹が割れないようテープを巻きます。
元々竹には穴が開いているので中心を決める必要は無く
固定したドリルに竹を押し付けるだけで穴を拡げます。

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今回は竹の太さが3.7mだったのでドリルは3.3mmです。
本当はギリギリを狙って3.5mmを使いたいところですが
自然の物なので失敗することも多く次善の策です。
終わったら、テープを穴の最後の位置に巻き直します。
これは次のカッターの切り目を入れる位置の印です。

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今度は竹をドリルのチャックに挟み固定します。
まず、安定させるために竹の中心に竹ひごを差し込み
30°のカッターで割っていきます。
この時に竹ひごとカッターを同じように移動させます。

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40本程に割終わったものを広げるために使うのが
鉛筆の先のような2種類の治具を使い徐々に拡げます。
これでようやく微妙な話の半分が終わりました。フゥー

つづく


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