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最近のカメラの進化がすごくてびっくりします。
今使っている安いデジカメでもかなりのことができ
逆光でも問題なく撮影できるという優れものです。
撮影前にモニターを見て画像の確認ができるので
露出やシャッタースピード、感度の変更ができ、
無駄なことをしなくても済みます。
これでは写真関連の会社の淘汰が進むのも当然で、
それらの会社にとっては陰になったのでしょうね。

応為のハウスはなかなか進みません。
原因ははっきりしています。
平面作品を立体化することによる落とし穴です。
例えばシルエットは平面的な扱いで表現できますが
一部でも光が当たると、平面では表現しきれず
ある程度、立体的に作らないと再現できません。

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また、光を意識しないと表現できない部分もあり、
一筋縄ではいかないことが次々に出てきます。
格子に花魁のシルエットが浮かんでいます。
よく見るとベッコウの簪だけは光を通しています。

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これを再現するために透光性の粘土を使いますが
透明過ぎるので樹脂粘土を少し混ぜました。

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提灯も同じような雰囲気だったのでついでに作り
提灯の骨は後から内側に書き加えましたが、
実際に光を通してみるまでは効果がわかりません。

ここまで作ってきて、社会的な背景を理解した方が
方向性が見えてくるのかと思うこともありました。
応為の絵の再現なので光と陰がテーマでしたが、
裏には花街の光と陰もある気がしてきました。

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