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雰囲気が伝わりますか

「世界で一番しあわせな食堂」という映画を
CATVで何度か見てしまいました。

いつもなら1度見れば2回目を見ることは
ほとんどないのですが、今時の言葉で言えば
「推し」というのでしょうか。
この映画の雰囲気が気に入ったとしても
それを伝えるのは簡単ではありません。

自分のミニチュアに対する思いを伝えることは
推しの映画同様とても難しいことだと思います。
好きな者同士であれば伝えるのは簡単ですが
語れば語るほどそれ以外の人は引いていきます。

対応策として、自分がこれをすると楽しいと
その雰囲気を伝えることしかないのかも。


これまで鉄瓶の制作過程を紹介してきましたが
今回は最後に行う塗装の話です。

その前になぜ塗装をしなければならないのか
本当はそのままでも問題ないはずなのです。
今回焼いた茶釜を見てください。
粘土に色をつけたことと炭化焼成で黒くなり
そのまま塗装せずに使うことができます。



左は以前作った茶釜ですが白い粘土だったので
耐熱塗料を使って茶釜のように見せています。
今回作った茶釜は茶色ぽいですが問題なしです。



ところが鉄瓶は弦を真鍮で作るために
本体と色が違い過ぎて同じ材料には見えません。



それで色を調整して弦のみに塗ってみると
真鍮は表面が荒れていても艶のある質感となり
本体の陶器のざらっとした質感とは
まるで別のものに見えてしまいます。

塗装は耐熱塗料とアクリル絵の具がありますが
試しにアクリル絵の具を使ってみることに。
鉄瓶ですから鋳物っぽくするために
シルバー系の絵の具を混ぜて調合してみると
これはとても良い色合いになりました。



火鉢に乗せてみるとなかなかいい出来栄えです。
ようやくここまできたとうい感じですが
画像からこの雰囲気を伝えるのは難しいので
ぜひ実物を見ていただきたいと思います。

直近のミニチュアショーは3月3・4日開催の
JDAミニチュア・ドールハウス作家展です。
来場できそうであればぜひ連絡ください。


       💛    🇺🇦    💙

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