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歯医者さんのドリル

突然ですが、歯科用ドリル業界で世界トップクラスのナカニシという会社をご存知でしょうか。

本社は栃木県鹿沼市
従業員は1200人余
一見あまりメジャーな会社とは思えませんが、世界シェア25%。販売拠点は世界に140か所以上。
今期売上げ見込み400億円超。

先月「がっちりマンデー!!」(日曜朝7:30〜8:00 TBS系)で、
昨日の朝は『モーニングサテライト」(月〜金曜朝5:45〜7:05 テレビ東京系)で紹介されているのを観て、これはすごい会社だなと感心しました。

なぜこれほど伸びているのか。

歯医者さんに行って何がストレスかというと、あの甲高いキーーン音ですよね。

あの音がいやが上にも恐怖心を煽り立て、子どもの頃から歯医者嫌いの要因になっていたのです。

歯を削る歯科用ドリルには、モーター式とエアー式の2種類があるそうです。
ナカニシは1930年の創業以来、
主にモーター式を作っています。
モーター式はあの甲高いイヤ〜な音がしないのです。

歯医者さんにとっても手元のガタつき、ブレが少なく使いやすいのだそうです。

今やナカニシを使っていることが歯医者さんにとってもひとつのステータスになっているとか。

定価で一本15万円ほど。
安くもないけど、思ったほど高くもない。

さらにナカニシがすごい!
というエピソードその2。

コロナ禍において、
ドリルから水と空気を噴き出す際の微細な粒子、エアロゾルが飛沫感染につながるのでは、と不安が広がったのです。
ロックダウンで休業に追い込まれる歯科医院も多かった欧米市場。

現場からの要望でエアーのオンオフを簡単に切り替えられるドリルを研究。2か月後には試作品を作ってイギリスに送り、その3か月後には量産化に成功。

現場の声に耳を傾け、素早く対応してくれる。
そこがナカニシの素晴らしいところなのです。

さて、ここからは私事ですが、
このところ間欠的に見舞われる歯の疼くような痛み。
さすがにもう限界です。

なだめたりすかしたり、痛み止めを飲んだりしながら放置していましたが、
いよいよ歯がぐらついてきた。
もう誤魔化しようがない。。。

先週予約して、昨日歯医者さんに行ってきました。

案ずるより産むが易し。
行ってみればなんてことないのです。

あちこちガタがきているので、
しばらく通うことになりそうです。


歯医者さんに、そのドリル、ナカニシですか?

聞いてみたい衝動をぐっと抑えました。