昔、学校にあったもの
歯医者さんで診察台に乗っていたら、目の前の棚に、歯の模型が置いてあるのが目に留まりました。
そういえば
毎年6月4日の虫歯予防デーには、
小学校で歯磨き指導というのがありました。
巨大な歯の模型(まるで獅子舞みたいな)と大きな歯ブラシを使って歯磨き体操をするのが恒例でした。
この日は生徒たちも学校へ歯ブラシを持って行きました。
どこかから派遣された指導員か、保健の先生か忘れましたが、朝礼台の上で
音楽に合わせて巨大歯ブラシを軽快に動かしていました。
他にも、学校には
巨大な木製三角定規、分度器、先っちょにチョークを挟む巨大コンパス。
巨大な算盤もありました。
算盤は垂直に置いても玉が落ちて来ないようになっていました。
今でも算数の授業で珠算を習うのでしょうか。
日常生活で算盤を弾いているシーンはとんと見かけなくなりました。
算数といえば、算数セットも懐かしいですね。
箱の中に花の形のおはじきのようなもの、色付きの竹ひごのようなもの、プラスチックのお金。プラスチックの時計。積み木のような立方体。
何かのカード。
算数セットって、おもちゃみたいで、心を浮き立たせてくれる存在でした。
それで算数好きになったというわけでもありませんが。
年代によって算数セットの中身も
変化しているものと思われます。
巨大な地図などの図版は、
先端が二股に分かれた金具付きの木の棒で引っ掛けて教室の天井から吊るしていました。
先生は伸び縮みする指示棒を使っていました。
昭和の教育には、
「現物」の楽しさがありました。
今は生徒1人に1台のタブレットという時代ですね。
指導法も昔とは随分違うのでしょう。
あの頃の巨大教材や算数セットって
ちょっとファンシーだったと思いませんか。