君には苦労させられたよ
アラフォーで、二人の子持ちの娘は、第二志望の中高一貫校に入った。
よく卒業できたなと今では笑い話として振り返ることができる。
大学進学は無理だと諦めたこともあったけれど、本人は行く気満々で、現役で受かったところに滑り込んだ。
今でも交流のある、国語と書道を担当されていた恩師のF先生に誘われて、先日数年ぶりに母校を訪問した。
この学校は当時は第二志望で入学する生徒が多かったため、大学受験でリベンジを狙う人が多かった。
娘はまったくついていけず、
不貞腐れて筋金入りの勉強嫌いになってしまった。
それでも軽音でガールズバンドを組んで大会に出たり、先生と運命的?な出会いをしたりした。
書道のF先生とは、主宰されている教室に今でもお稽古に通わせていただき、お孫さんたちも含めて、家族ぐるみのお付き合いが続いている。
在学中は学校が合ってない、失敗した…などと、親としても大いに悩んだが、良き友人に恵まれ、その中のひとりに今のダンナさんを紹介してもらったり、本人は意外と愛校心があるようだ。
そんな娘は記憶に残る生徒だったのか、恩師の先生方に大歓迎され、近いうちに在校生とOGの交流会があるので、是非参加してね、子連れでもいいから、と誘われて、本人もその気になっている模様。
勉強の話はできないけど(本人談)、転職や今の仕事の話をしてほしいとお願いされたようだ。
中でも一番お世話になった担任のK先生に、「君には苦労させられたよ」と冗談交じりの素敵な言葉を頂戴したらしい。
日本史の先生で、娘は日本史の単位を落し、マンツーマンで補習を受けていた。
文系で日本史の単位を落した人は、後にも先にも娘しか知らない。