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あなたも大切なピース君! 自分の役割、わかっていますか?【尾藤克之のオススメ】

本書の主人公はピース君。ジグソーパズルの世界が舞台です。アナポコだらけのピース君はいつも一人ぼっちでした。「僕なんて、居てもいなくてもいいんだ」と思い始めます。ハミングで世界中と歌いあう平和活動「Humming for PEACE」のシンボルマークでもあるピース君が絵本になりました。この物語をひも解いていきます。

あなたは大切な1Piece: Humming for PEACE』かくばりゆきえ

■地球上では誰もが大切なピース
誰もが欠けてはいけないピース。人と人とのつながりが希薄になりつつあるいま、私たちがもう一度繋がりを思い出して分かち合えることの大切さを理解しましょう。

寂しがりやで、友達が欲しくて、無理して自分を変えて努力するピース君。無理しすぎて、本当の自分が分からなくなってしまいます。このパートでは、読んだ多くの人が過去の自分に照射するに違いありません。しかし、身近な人の一言でピース君の気持ちが変化していくのです。

「僕はそのまんまでいいんだ」「そのまんまだからこそ、いいんだ」「誰かと合わせたり、ほかの誰かになる必要なんてないんだ」。誰もが必要とされる社会に向けて、誰もが唯一無二の存在であることをパズルの世界で表現した本書。私たちが、生きるうえで勇気や希望をもらえる、大切なメッセージが込められています。

人間であれば、誰にも欠点があるものです。そんな欠点も個性だと気が付くことで自己理解を深めるきっかけになります。こころ穏やかに、愉しくなったら、ハミングすればそれは多くの人にも伝わっていきます。また、平易なストーリーは誰もが共感しやすい内容です。

多くの人にこのメッセージが届くと、いまよりも世界が平和になるかもしれません。あわせて、必要な癒しや励ましが受け取ることができるはずです。平和を願う人が増えれば、世の中はかわっていきます。世界とは一人ひとりのみんなの心がつくっているのです。生きづらい心を、そっと優しさと愛しさでつつみ込みましょう。

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