共感で買うこと売ること - メルカリを使ってみた
先週末初めてメルカリに出品した。すぐ売れたものとそうでないもの。発見があったのでメモ。
出品リスト
1. コスメブランドのノベルティ
2. DVD(キッズ映画)
3. DVD(海外映画)
4. ヘルスケアブランドのショッパー
5. ハイブランドのフリーペーパー
すぐ売れたもの
出品後数時間で買ってもらえたのは3と4であった。有名ではないが、世界観が好きで自分が選び買い続けているブランド。好きだから捨てずにとっておいた物。
取引のやり取りをしていて気がつくのは、買い手もその物が好きだということ。知名度や希少価値よりも、その物が必要+好きを欲しいの基準にしているようだ。自分が良いと思ったものを求めてもらえるのが嬉しい。
メルカリはシェアリングエコノミー。「高く売りたい」よりも、「共感できる人に売りたい」がポイントだ。
■メルカリ
売り手:「共感 × 捨てずに活かす」(共感してくれる相手に売って、捨てずに活かしたい)
買い手:「安心・納得して × 買いたい」(安心・納得して買いたい)
■ヤフオク
売り手:「競う × できるだけ高く売る」(競い合わせながら、できるだけ高く売りたい)
買い手:「競う × 買いたい」(競い合いながら、欲しいものを買いたい)
人気があるのに売れないもの
実は、1を上手に手放したくてメルカリをはじめた。好きだけど自分では使う予定がないからだ。人気ブランドはすぐに売れると思い、卑しくも高めの値段をつけた。多くのいいねをもらいながらも、まだ買い手はつかない。
3、4と比べると何が違うのか。わたしは1では無意識のうちに買い手同士を競わせようとしていたのだ。みんなが欲しそうなものを売ってやる、と。上記の記事によると、これはヤフオク的なコミュニケーションだ。価格を他人の価値感に委ね、あわよくば儲けようとしている。
自分が買いたいと思う価格に変更しよう。
追記:
自分が買いたい価格に変更後、1時間30分で購入してもらえました(胸熱!!)
メルカリが作る共感の繋がり
メルカリでのわたしの体験は、物を通じた価値観共有のコミュニケーションだった。
買い物には、目的の品が決まっているときもあれば、目的なしにブラブラとウインドウショッピングを楽しみたいときもあります。メルカリが担うのは後者。意外なアイテムに心惹かれ、衝動買いしてしまうといった買い物の楽しさを、小さなスマホ画面上に再現しています。
最新式で高いものは安心感があるし、専門の人に相談しながら選ぶ店舗での買い物体験も悩まし楽しくて好きだ。
だがそれによっていつの間にか物を買うことは、人から勧められたからや、どう見られたいか、好きだからこそ新しい物を求め続けるようになっている時がある。
2050年に最も大きく、最速で成長し、いちばん稼いでいる会社は、いまはまだ目に見えず評価もされていない新しいシェアの形を見つけた会社だろう。シェア可能なもの──思想や感情、金銭、健康、時間──は何でも、正しい条件が揃い、ちゃんとした恩恵があればシェアされる。
ふつうの買い物
物やブランドの思想、セレクト視点に対する共感による買い物。時間をかけて練られ作られた共感。店から買い手へのコミュニケーション。
メルカリでの売り買い
共感とはその物を買うに至った「体験」への共感なのではないだろうか。わたしは店にもなるし買い手にもなる。
まだ売る専門だが、いずれ買う日が来たら気付きを書いてみたい。
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