CB不足がリバプールを苦しめる

”リバプールvsマンチェスターシティ”順位は離れているがプレミアリーグの天王山になると思われた。
結果は4-1でマンチェスターシティの勝利で終えた。

勝負を分けたのは解消されない本職CB不足だ。

この試合でCB不足の被害を受けたのはアーノルドとアリソンだ。

アーノルドは攻撃に特徴があり昨シーズンまででかなりのアシストを記録したが、それはファン・ダイクやゴメスのカバーリングがあってこそだった。
しかし、ビラ戦で徹底的に狙われ(そのときはゴメスも悪かったが)、不調なのが明らかだった。スパーズ戦で自信を取り戻したように見えたが、この日は逆戻りだった。
中盤としてはワールドクラスだが、CBとしてのカバーリング範囲が広くないファビーニョとヘンダーソンではアーノルドまでは気が回らず、スターリングと1対1を作られる場面が多く、中に抜かれてしまった事でファビーニョがPKを奪われてしまっている。
また、同じような展開でスターリングに先制点の演出をされてしまっている。


もちろん彼の守備力の向上が1番だが...

アリソンは戦術、約束ごとの変更で苦戦した。
今までのリバプールであればビック6中心にボールを持つ相手に対して、ハイプレスでショートカウンターを狙うことが多い。しかし、今シーズンはどの相手に対してもボールを保持し、主導権を握って戦う。なんと90分を通してシティ相手にもポゼッション率で上回っている。
その理由にはCBの故障が影響する。
本職がCBではない選手がCBに入れば、自ずと守備に不安を感じる。そのCBに負担を与えないためには相手の攻撃回数を減らすという策をとっているのが現在のクロップだ。以前であれば、多少難しい状況でもフロント3ラフなボールをGKとCBから送っていたが、それは失ったとしても後ろが対応できるからである。今までであればアリソンはラフにボールを入れてきたところをボールを徹底的に回すことという約束ごとのなかで失点に繋がるミスを犯してしまった。

判断はもっといいものがあったはずだが...

リバプールはCBを2枚獲得したが、徐々に慣れさせるクロップのやり方に即戦力として活躍できるだろうか。そして、他の選手への負担は減るのだろうか。

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