オークス展望

クラシックがんばるよ。

レース傾向

コース概要・前提

  • ざっくり過去傾向

    • スローからのギアチェンジ戦

    • 上がり力重要

    • なので差し優勢

    • 先行するなら絶対能力重要

  • メンバー表からのぱっと見想定

    • 前走逃げて結果を残したゴールデンハインドが唯一の前走逃げ馬。今回もハナに行く宣言をしているので例年通りのスロー瞬発戦と予想。 溜めてキレる末脚も重要だがそこまでちゃんとゆっくり走れるか、も気にしておきたいところ。

全頭診断

桜花賞→フローラS→その他。

リバティアイランド

勝つやろ(投げやり)
阪神JFはハイペースを中団で追走できたのに桜花賞はミドルペースを後方からともうオークスのこと考えてんの?舐めてんの?なレースをした挙げ句当日のトラックバイアスに真っ向から逆らって勝った同世代にとってはバグみたいな馬。
ジョッキーカメラ映像で「やっぱり進まんかったわ」的な発言があったので陣営にはわりと想定内のレース内容だったのかもしれない、だとすると当初からオークスを視野に入れて作ってきたのではなかろうか。
800m延長になる桜花賞組で1番ゆったり入れてかつ脚がキレるのが桜花賞馬という時点でちょっともうどうしようもない。アクシデント以外に負ける絵がちょっと描けない。

コナコースト

桜花賞は番手走行からバイアス活かしきっての2着。エルフィンSとチューリップ賞はどちらもスロー瞬発戦で逃げ馬を捉えられず2着。今のところワンパンチ足りない感じで結局1勝馬のまま。
映像を見る限り加速がいまいち遅いようなのと、トップスピードもそこまでではない感じ。なので先行力とそこそこの末脚の両方を活かす前走の騎乗が現状のベストか。 デビューが1800だったことを考えると距離延びて良さが出る可能性はあるかも。
末脚勝負もやれなくはなさそうだがたぶんキレ負けすると思うのでそれなりに前でレースをするのではなかろうか。世代の中ではウインマイティーくらい、良くてスタニングローズくらいの立ち位置のイメージ。紫苑Sに出てきたら買いたい。

ペリファーニア

チューリップ賞は逃げ馬を捉えられず後ろからコナコーストに差され、桜花賞は1回コナコーストを交わすも差し返される。単純にコナコースト比で下というところ。
前走差し返されたあたり府中にかわって良さが増すようなイメージを持てない。今の乗り方なら直線短い方がいいんじゃ?という気分。
なお鞍上から2400は長いと泣きが入った模様。三味線引くタイプではないので本当に長いのだろう。

ハーパー

桜花賞は前目につけて4着。落ちてきた逃げ馬を交わしただけ。クイーンCは似たような位置から勝ち切ったがドゥアイズと接戦。近3走は先行したこともあってか上位の上がりを使ったことはなし。新馬戦はスローの上がり勝負でイングランドアイズにキレ負けした。
新馬戦の内容から末脚ではなく先行力と持久力を生かす方向にシフトしたと想像。オークスとリンクすると言われているクイーンC勝ち馬だが想定レース質とは反する持ち味に見える。むしろダービーのような流れるレースの方が合いそう。
ハイペースで縦長になれば位置どりを活かして粘ることはできそうだがたぶんそうはならない。東京実績、厩舎、鞍上で人気しそうなので要注意。接戦してるドゥアイズとほぼ同じくらいの評価、むしろ勝ってるのだがこれまでのレース内容からはオークスに限っては少し下かな。

ドゥアイズ

ようやっとる(何様)
だいたいハーパーと同じような立ち位置(負けてるが)だがこちらの方が後ろから上がりをつかった経験もありいろいろ融通は効きそう。近2走の結果は通った進路の影響もありそうなので大箱コースはプラスになるか。安定はしてるので人気次第で買う買わないくらいの立ち位置。

シンリョクカ

阪神JF2着が看板だが、新馬戦の稍重東京マイルでスローペースから33.4、桜花賞の後方から外を回して上がり3位の33.8の方をゆっくり入れば末脚を使える馬として評価したい。リバティにはどうやっても勝てなそうだがその他に対してであれば逆転の余地ありと見る。他の上りに賭ける追込み勢と比べて少し前の位置で追走できそうなのも良き。

ライトクオンタム

色んな人が言ってるけど低レベルメンバーかつノーストレスの追走だったシンザン記念。桜花賞では内枠を引いて馬群の中で折り合いを欠いて終戦。未経験の道中12秒台後半が出るオークスのペースにいきなり対応できるとは思えない。なおまた内枠を引いた模様。無理だと思います。

エミュー

3勝全て中山、うち2つは1800。倒してきた相手はそこまでだが中山で後ろから外を回して上位の上がりを出してきている。桜花賞は行き脚つかずにリバティアイランドの1つ前の位置でレース。イン差しを狙ったが大渋滞に巻き込まれて不完全燃焼。
緩めの追走から上がりを出すレースをし続けておりレース質は合いそう。あとは能力、特に上がりの速さが足りるか。

ラヴェル

大外出遅れ系牝馬。ミシシッピテソーロの名アシストを受けてアルテミスSでリバティアイランドを倒す。その後阪神JFはスタートで終了、桜花賞でも出遅れたが少しマシにはなっていた。その桜花賞はアルテミスSからタイムが1:33:8→1:33:0になって上りは33.0→33.9と、ハロン12秒台のラップが登場しないペースの追走で力を使ったか。
オークスでは追走ペースがハロン12秒台基本のスロー瞬発戦の可能性が高く、実力を発揮したアルテミスSに条件が近くなる。大箱コースでスムーズに進路を取れればリバティ以外には逆転があっても。
なおよりにもよって最内を引いてしまった。なんで…なんで…

ドゥーラ

未勝利でドゥラエレーデを、札幌2歳でドゥアイズを後ろから差して勝つ。阪神G1と桜花賞はマイルG1の出足についていけずほぼ最後方から。なので距離延長は歓迎。桜花賞はペースがあがる3角→4角でなぜか1頭だけ外を回してポジションを上げ直線での脚をなくす。
2歳の4戦は全て上り最速を記録したが近2走は主に騎乗のせいで末脚が不発。東京コースの瞬発力勝負をしたことはないがそこはやってみないと分からないだろう。対応できれば突っ込んできてもおかしくはなさそう。

キタウイング

阪神JF以外は地味に上り最速か2位。道中の位置がよければ上位まで、悪ければ勝負決まった後に突っ込んできてるだけ、という印象。もしドゥーラがこれるならこの馬もくるかな?という感じ。

ゴールデンハインド

フローラSのタイム・ラップがウインマリリン級と一部で話題。+10キロと馬体を増やしスロー逃げから押し切った。本番でどうなるかだが他に逃げ馬もいないため自分のペースでレースが出来るのはかなりのアドバンテージ。フローラSの展開が例年オークスの展開ほぼそのままなので再現があってもおかしくない。3F戦よりは4Fのロングスパートに持ち込んで後ろの脚を削りたいところ。その場合先行馬ならソーダズリングより1枚上の伸びを見せられる力が必要になる。
この馬を捉えられるかが馬券内にこれるかの1つの基準になるはず。差し切れなかったイングランドアイズの上がりを基準にすると、最後方からなら32秒台、中団後方からなら33秒台前半の上がりと行ったところか。この位置どり×末脚を両立できる馬を探すべし。

ソーダズリング

フローラSは内枠から逃げ馬の後ろという最高のポジションをゲット。にもかかわらず直線で捉えられず。評価できない。

イングランドアイズ

フローラSは出負けして最後方の追走から大外を上り最速33.4で突っ込み4着。クイーンCは馬群の中で一度詰まった後再加速して上り3位で4着。ウンブライルを後ろから差したのは普通にすごい。
距離を伸ばして良くなっているのでここも前進してこれそう。
抽選馬だがたぶん普通に人気しそうなので注意。

キミノナハマリア

フローラSは先行するも直線伸びることなく終戦。評価ポイントはなし。

ミッキーゴージャス

前走は中山1800稍重の1C。スローペースを好位で運び、L2F→L1Fで加速ラップを踏んで勝利。強い内容ではあるのだがスタート豪快にアオった後道中押し上げてきて4角は1列外を回した2着馬のほうが強そう。

ヒップホップソウル

フラワーC2着だがどうみてもエミューの方が強い。

レミージュ

エリカ賞は後半5Fで持続力を見せたが前半で少し力を使ったきさらぎ賞ではなすすべなし。

Tier 

想定レース質(スロー瞬発戦)を念頭においた能力比較。枠順出てるけどまずは考慮なし。

Tier 1

リバティアイランド

Tier 2

ゴールデンハインド

Tier 3

シンリョクカ、ラヴェル

Tier 4

ドゥーラ、ドゥアイズ、コナコースト、イングランドアイズ、キタウイング、エミュー

展開

6.ゴールデンハインドが逃げ宣言、8.レミージュが番手宣言。枠も近いので隊列の頭とペースはあっさり落ち着きそう。
先行勢は2、4、7〜12あたりか。特に9.コナコーストから12.ハーパーまで前走でとったポジションが被っている馬が4頭並んでるので小競り合いになるかもしれない。
気になる5.リバティアイランドの位置だが、内に同じくらい出足の遅い1と3がいて、外の13、15、18もかなり遅いので外から被される危険性はそこまでないのではなかろうか。
面白そうなのが綺麗に縦ラインが出来そうな14.ペリファーニア-16.ドゥアイズ-17.シンリョクカの並び。距離ロスではあるがストレスなく外側を追走できそう、また例年通りなら外差し気味になる直線バイアスの恩恵を受けそうではある。なおこの後ろに入れそうなのが13.ドゥーラとスタート後先行勢をやり過ごした後外に持ち出した場合のリバティアイランド。ここをリバティが取れたらそこで勝負ありまでありそう。

結論

土曜の馬場は3歳1Cのスロー3F戦で33.2が出るくらいなので十分速そう。バイアスについてはイン前が残りつつも差しも決まっているのでフラットということでよさそうか。後は当日にどうなるかといったところ。
正直なところリバティアイランド以外は何が来てもおかしくはないと感じている。
インが有利であればゴールデンハインド、コナコースト、ラヴェル。
外差しならドゥアイズ、シンリョクカ、ドゥーラか。
特にドゥーラは隣のハーパーからゴールデンハインドまで前の方に行きそうで内がスタート後ぽっかり空きそうなので内にも外にいける面白い位置だと思う。
オッズと能力の比で妙味を感じる(主観)のはラヴェルとドゥーラ。前日段階ではここの単複とリバティを絡めた何か、あたりを買おうかなというところ。


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