虚誕解説 Part4(Ever17 Loop2)
この解説は、以下のinfinityシリーズのネタバレを含みます。
以下の作品をプレイしたことのない方は、解説をご覧になる前にプレイすることをお勧めします。
なお、このマガジンでは、Ever17についてXBox版の内容を含みません。
Never7 -the end of infinity-
Ever17 -the out of infinity-
第3視点発現計画
第3視点発現計画は、遍在するBWが黒幕としてBW自身を騙すという因果のループにより、キュレイ空間を生み出します。
大まかな流れは以下になります。
2034年のホクトの肉体にBWが召喚される
BWの第3の眼が完全に開眼して統合BWとなる
統合BWが2017年の優春に接触して協力を仰ぐ
優春と桑古木が2034年にBWが召喚されるよう舞台を整える
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BW自身がBWであると自覚したのは、優春の研究する第3視点が自身の特殊性を説明するものだったことが要因です。
優春や少年視点の優秋のことを信用して妄想が伝播しています。
その一方、優春もBWが直接接触してこなければ、そんな超常的な存在を心から信じて研究することはなかったでしょう。
キュレイ空間だけでなく、BW自体も因果のループで現実化した妄想であると捉えられます。
ピグマリオン
空ルートは、ギリシャ神話のピグマリオン(アフロディテの奇跡)が主題です。
悲劇的な結末を迎えますが、キュレイシンドロームによってピグマリオンが現実化します。
[補足]ピグマリオンとキュレイシンドロームの関係は、優春が示唆しています。
空ルートは、並行世界の1つです。
第3の眼を開眼した時、全ての並行世界を見通すことが出来るため、ピグマリオンが現実化します。
これは、キュレイ空間において空が肉体を得る十分な理由です。
空の受肉が確認出来るのは、優ルートとココルートです。
ココルートは、BWが統合されるので当然と言えます。
一方、優ルートはBWが統合されていません。
優ルートのシナリオや優秋との関係性を踏まえると、BWではなくホクト(あるいはホクトとして収縮したBW)が第3の眼を開眼したと考えられます。
生体反応
生体反応の候補になりうるのは、LeMUに取り残された人物です。
つまり、武、少年、優、つぐみ、空、ココ、沙羅の7人です。
この内、武、少年、優、つぐみの4人はカウントに関して変化しません。
一方、空、ココ、沙羅の3人は、キュレイ空間の特性によって変化します。
最初の5-7の変動は、キュレイ空間の可能性の重ね合わせが引き起こします。
それぞれのルートで最終的にどう扱われるかで、生体反応の振る舞いが変わります。
まず、空の生体反応です。
これは前述のピグマリオンによって変化します。
ピグマリオンが現実化しなければ0、現実化すれば1になります。
それぞれの場合をAとBとします。
次に、ココと沙羅のペアです。
この2人はBWが統合するかいなかによって変化します。
統合しなければ、2017年と2034年のLeMUを同一視しているため、ペアの片方がいるかいないか半信半疑となり、1か2になります。
統合すれば1になります。
それぞれの場合をCとDとします。
AかつCが成り立つのは、一般的なルートの時で、カウント数は1か2になります。
BかつCが成り立つのは、空ルートの時で、カウント数は2か3になります。
AかつDは、統合していればピグマリオンも現実化するため成り立ちません。
BかつDが成り立つのは、ココルートの時で、カウント数は2になります。
これらに固定値の4を足すことで5-7の変動を表現出来ます。
変動が収束してからは、未統合BWにとって、その時点での妥当な現実が反映されます。
空はAIとしてカウントされないのが妥当なので0になります。
ココと沙羅のペアは、LeMU探索完了前は両方存在すると勘違いして2、探索完了後は片方が存在しないのが確認されて1になります。
これらに固定値の4を足すと、探索完了前は6、探索完了後は5になります。
(武視点では、生体反応を気にしていないので6までしか確認出来ませんが、少年視点と同じタイミングで5に変化したと思われます)
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