ターコイズ。

腕時計の文字盤といえばド定番の白か黒。
それに青文字盤が王道だろう。


しかし近年は色とりどりのカラーダイアル、特にターコイズブルーを筆頭に淡いブルーダイアルがトレンドとなっている。

2年前にROLEXがリリースしたオイパペのカラーダイアルバリエーション。

それに追従するように、OMEGAのシーマスター アクアテラでも。

さらにはSinnからも。

どれもエントリークラスというか、
ブランドのド定番であるモデルに鮮やかなカラーダイアルを展開することで、
新規層はもちろんのこと往年のファンにも魅力的な一本となっているだろう。


そんな色とりどりのダイアルバリエーションのなかで、
とりわけターコイズブルー人気に拍車をかけたのはこれ。

説明不要の名作ノーチラスとティファニーのダブルネーム。
オークションで7億の値がつけられたとか…

そこから前述のオイパペターコイズブルーは異常なプレ値を叩き出し、
Sinnの556もアクアマリンブルーは即完売。
GSの銀座モデルも即完売からのプレ値転売…

安価なメーカーからもピンポイントでターコイズ系のダイアルがリリースされるあたり、その人気の高さが伺える。

カラーダイアルの展開は消費者にとっても選択の幅が拡がって良いことだが、
定番の白黒青に対してまだまだ一般的ではない。
そこにターコイズ系がいきなりトレンド入りするという異常事態。
(とはいっても街中でターコイズブルー文字盤の時計を見かけたことは一度もないが。)

しかしながら着用画像を見るとなかなか良い…パリッとしたターコイズの色味は遠目に見てもはっきりと分かるし、
赤や黄色や緑よりも柔らかい印象というか…個性を出しつつも抑えられているというか…
うーん、言葉で形容するのは難しい。

わたしはジャラジャラとアクセサリーを着けるのは好きではないが、
インディアンジュエリーは男が着けてもカッコいいと感じる。
そういうのもあってか、ターコイズの色味に好印象を抱いている節もある。


ただ、ノーチラス人気に便乗して(?)展開されるさまざまなターコイズブルーダイアルはなんかちょっと違うな、と感じる。

(誤解がないように言うが、ROLEXのターコイズはティファニーノーチラスよりも先のリリースだ。)


カラーダイアルの展開という近年の流行りは別として、
ターコイズブルーはあくまでオイパペとノーチラスが源流にあり、
その人気に便乗した一過性のものに過ぎないのではないか、と。

数十年経てば2020年代のトレンドだったよねと、悪く言えばオワコン化しないだろうかと。
安価なメーカーが量産し、流行ってるからとライトな層が使い捨てる。
いまだにターコイズブルーは遅れてる、ダサいとみなされないかと。

これに対抗できるのはオイパペかノーチラスしかないんじゃないか。

そういうことを考え出すと、魅力的ではあるが安易にターコイズ系に手を出す気にはなれない。

安価な時計をディスっているわけではない。いや、少し批判的ではあるが…

ターコイズ話はこの辺にしておいて、
それでもカラーダイアルの展開は今後もさまざまなメーカーが行っていくと思う。
グランドセイコーの豊富な文字盤デザインが世界的にも高評価を受けているように、
腕時計の「顔」としてダイアルの持つ印象は大きい。


アイスブルーとか言ったりするが、
うすーい水色なんかは次の定番に定着するかもな~とは思う。
実機を見たのはPRXだけだが。

PRX大好きおじさんなのは自覚している。笑

実機は光の当たりによってはシルバーにも見えるようなうすーい水色。
ターコイズブルーが一過性に終わっても、流行とは関係のないカラーリング。

控え目だけどオシャレな雰囲気、爽やかさを演出したい人にはもってこいだと思う。


わたしの手持ちもほとんど黒ダイアルなので、変化を求めて何かしらのカラーダイアルを手にしたいなとゆるーく考えている。

実は候補にいれているものがあるのだが、まだ誰にも気付かれないうちにこっそり購入したいのでここでは伏せさせていただく。

まあわたしの記事のPV数は10そこらなので隠す必要もないのだが。笑

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