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Tissot PRX Automaticは初めての機械式腕時計にふさわしい。

昨年発売され大人気となったTissotのPRX。
当初は40mmのクォーツに始まり、
オートマチック、35mm展開、
クロノグラフ搭載とバリエーションもカラーも増やしながら瞬く間にTissotの看板モデルのひとつに登り詰めた。

新作のクロノグラフはまだ実機を見れていないが、正規店で9/2に日本展開予定と聞いたので早く見たくてうずうずしている。

そもそもPRXとは?
詳しく知りたい方はわたしの拙い紹介よりも福田さんの記事を読むほうが早い。

発売以降数回の値上げを行っているが、それでもオートマチックで10万を切る値段は破格といって申し分ない。

で、この時計のうんちくをひけらかしたいわけではなく、
お題目通りこれからちょっといい時計を着けてみたいな、という方にめっちゃオススメしたいというだけである。

パッと見た印象はどう映るだろうか?

ケースからブレスレットにかけての流れるデザイン、ブレスレット一体型というやつである。
ごくごく一般的な腕時計のイメージは丸いケースにベルトなりブレスレットが付いているものだと思うが、
専用設計のブレスレットがケースと同化したような見た目は実に美しい。
これは1972年のAP ロイヤルオークを発端とするラグジュアリースポーツのデザインコードを彷彿とさせる。
(近年ラグスポの解釈も変わってきているが、あえてラグスポ"風"とここでは述べていく。)

前述の福田さんの記事より画像引用



仕上げも価格からは考えられないほど質感が良い。
全体的にエッジが立っていてヘアライン仕上げだが、
ポリッシュのベゼルがキラッと光るとともに、
よく見るとケースのエッジやブレスレットのコマの一部もそうなっている。
これが表情を豊かにしキラキラと輝きを放つ。

とはいえ低価格なりの限度はあるもので、
これを基準に高級時計の仕上げの素晴らしさを観察すると、なぜ高級時計が高級時計たるか理解が深まるだろう。

それでもPRXが大好きなのに変わりはないが。

中身はどうだろう?

はじめての機械式時計の場合、おそらくいままで気にもしなかったアレコレを知る必要がある。
中でも磁気は大敵。
あなたが今手に持っているスマホやPC、
バッグのパッチン金具(磁石)など、
身の回りには目に見えない磁気が存在する。
(スマホなどのスピーカーには磁石が含まれる)
これらの磁気にさらされると、時計の中の金属部品が磁化し、
特に精度を司る部品が狂うと正確な時を刻めなくなる。
詳しいことは「腕時計 磁気帯び」でGoogle先生に尋ねてみるとよい。

で、PRXに搭載されるムーブメント、
パワーマチック80はNivachronという非磁性合金がヒゲゼンマイという部品に使われている。
要するに先ほど言った磁気に対して高い耐性を持っている。
(まったく気にしなくていいわけではない)
うっかりスマホの近くに時計を置いてしまってもある程度は大丈夫。
そうやって機械式時計との付き合い方を知っていくとよいだろう。
ちなみに世界初の耐磁時計を作ったのがこのTissotというブランドである。

また、パワーマチック80の名の通り80時間のパワーリザーブを誇る。
簡単にいうとフルに巻き上げればほっといても80時間、3日以上は動き続ける。

40時間そこらの時計に慣れていると、ふとPRXを見てまだ動いていることにビックリしたことが何度かある。


優れたデザイン、
高耐磁性、100m防水、
80時間パワーリザーブ、
それで10万を切るコスパの良さ。

はじめての人にも手に取りやすく、扱いやすく、
先々でもっと上の時計を買ったとしても
PRXは頼もしい相棒であることに変わりはないだろう。


クォーツムーブメントではあるが35mmのPRXもとても可愛らしい。
パートナーとのペアウォッチにしても良いし、男性が着けても全く問題ない。
むしろ70年代デザインのレトロ感を楽しむなら35mmのほうがキマる。

かくいうわたしも35mmのゴールドを先行して心斎橋ブティックで購入してきた。

30本のみOSAKAの刻印がされている。

おおきな声では言えないが某高級ブランドの今年復刻した某有名モデルに似てるなと…笑

ひとつだけ注意点をあげるとするならば、Tissotの良さに気づくと沼る。
ブティック行く度になにかしらお持ち帰りするハメになるので、
財布の紐はキツめに締めていこう。

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