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私はぼっち観戦が好きだ

基本的に、私はぼっち観戦しかしない。誘える人がいないから、というのもあるが、ぼっちのが気楽だからだ。

大昔に、広島まで従弟と、サンフレッチェ広島vs柏レイソルの天皇杯4回戦での対戦を広島スタジアムまで観に行ったことがある。

自分としては観たいカードだったが、冬だったので広島まで行くのが大変だった覚えしかない。島根県側は雪模様で話にならなかった。
ところが、広島県側に入ると雪の「ゆ」の字すらない有様。広島まではスイスイ行けた。
で、当時事情を知らなかったので、JR横川駅に車を停め、そこからバスで広島スタジアム、今なら広島県総合グランドメインスタジアムと呼ばれるスタジアムに行った。

従弟とはスタジアム前で落ち合う約束をして別れたような記憶がある。彼はたぶんサンフレッチェ広島側に行ったと思う。
そして、ひねくれ者の私は、そこで、前から興味があったし、何となくシンパシーを抱いていた柏レイソル側のゴール裏に混ぜてもらった。

当時サンフレッチェ広島のGKをやっていたのが前川和也、今で言うならヴィッセル神戸の前川黛也の父親、と言った方が通りが良いだろうか。
その前川父がいたのを見た、柏サポの中の誰からともなく、前川父が着用していたGKユニフォームの柄を見て「パジャマ!パジャマ!」と囃し立てたところ、前川父が顔を真っ赤にしてこちらの方を向いて何かを言っていた。
そういう光景しか覚えていない。でも、柏レイソルのゴール裏自体は楽しかったと思う。但し、試合はサンフレッチェ広島が勝ったけど。


まあ、私の方から誰かを誘ってサッカーの試合を観に行った、というのがこの程度しかない。

知り合いに連れて行ってもらったガイナーレ鳥取での数度のアウェイ遠征を別にすると、個人的にはホームはもちろんアウェイも、ぼっちで行くことの方が圧倒的に多い。

前述のように同好の士である友人が少ない、という根本的な問題はともかく、昔から単独行動が気楽だし、好きなのだ。誰かと一緒すると、気を遣ってしまうところがある。それが結構疲れる。

現場で落ち合うとか、そういうのならまだいい。実際にそれは何度か経験もある。

以前、岡山の桃太郎スタジアム、今で言うシティライトスタジアムまでSC鳥取ドリームスの試合を観に行った時も、現地でドリームスの名物サポである某氏と落ち合っている。

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彼は清水エスパルスのサポでもあるので、その岡山で2006年にFC東京と清水エスパルスが天皇杯の試合をした時にも会っていて、途中から降ってきた雨の中、清水エスパルスの応援ぶりを楽しんでいた。

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ちなみに、関係ないが、この時に清水エスパルスの有名なチャント「グリコ」を初体験したのだが、これがとても印象的だったし、個人的にも大好きになった。今でも、ベガルタ仙台の「Twisted」と並ぶ名曲だと思っている。

ともかく、高速バスを使ったこともあれば、自走したこともあるが、これらも交通手段は自分で確保した。それぞれ楽しかった。

で、今。ガイナーレ鳥取はご存知のように多くの場合、ホーム戦を鳥取市で行う。
島根県から馳せ参じるのは、なかなか大変だが、今は列車で行っている。出費にはなるけれど、これはもう仕方がない。自走するには、自分の状態が不安すぎるからだ。

まあそれはともかく、ぼっちだと基本的に気楽だ。同行者に気を遣わなくても済むから。旅で起きる様々なハプニングや予定の変更も含めて楽しみたいのだ。

いやもちろん、こういう私と一緒したいって人がいれば、それはそれで別に構わない。それでも良いなら名乗りを挙げてくだされば検討はする。
ただ、基本的に徹頭徹尾、私のペースで旅をするし、同行するあなたが楽しめる旅にするような保証はしかねる、とだけは厳重にクギを刺しておきたいけれど。

まあ、気疲れはしないのと、こういう御時世だし、ぼっち旅を強くお勧めしたい。

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