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迷探偵御難~ガイナーレ鳥取×SC相模原の北栄町ホームタウンデイに待ち受けていたのは小学1年生に変身した名探偵ではなかったの巻…という2024年5月19日のお話~

前回のがこれ。

前回のは、冒頭に黛ジュンとか、今時の若者が知らない歌手なんかぶつけたからダメなんだな、と思って路線を変えてみる。

鳥取県の中程に北栄町という街がある。

自分もクルマ転がして鳥取遠征行ってた頃には、しょっちゅう通った。良い町だと思う。

そして、この北栄町が生んだ本邦の有名人がいる。言わずとしれた有名漫画家の青山剛昌さんである。
(ちなみに最近、○○がうんだ、みたいな書き方をするとどやされるとか聞いたが、そんなのを聞いても「うるせー莫迦」としか思わないので、この先もその書き方を通す)

そんなことを書いておいて何だが、自分は青山作品をあまり知らない。知っているのはせいぜい、超有名作品である「名探偵コナン」ぐらい。
しかもそれを通読するほどのファンではなく、登場人物の一部(主人公のコナン/新一や、その周辺人物)の名称を多少知っている、という程度。

だいたい、ビッグコミック系はともかく、サンデーは昔っからあんまり読まねえしなあ…(おい

ともかく北栄町には青山剛昌ふるさと館というのがあるそうだ。
といっても、開館以来行ったことはなかったりするのだけど。
まあ、名探偵コナンに会えるまち、という触れ込みは強ちウソではない。

すごいですよ、コナン尽くし。
今回見なかったけど、こういう車もあります。
こういうのとかもね。

でも、北栄町の名物はそれだけではない。すいかやらっきょうも有名であって、特にかつて(合併して北栄町になる前。もちろん現在でも知名度は非常に高い)は大栄すいかとして非常によく知られたすいかの名産地である。
夏時分になればよくわかるのだが、ここのすいかは本当に美味い。
この夏、騙されたと思って一度機会を設けて食ってみなさい。他のすいか食えなくなりますよ。
ま、それは大袈裟なれど、でも実際美味いんで。

あと、海岸線が砂地であるためか、鳥取市のそれほど大きくはないのかもしれないが、北栄砂丘などというものがあり、そこら一帯に風力発電のでっかい風車が立ち並んでいる。
なかなか壮観ではあるので、一度見てみてほしい。


話はガラッと変わるのだけど、個人的にはナイターというのはもう行けなくなった。
自分の身体のこともあるが、家族のことも心配なので、あまり遅くまで出歩けない。
だから、6月になってナイトゲームが始まると、しばらく鳥取行きがお休みになってしまうのだ。
今年は、来週(5/26)に天皇杯1回戦(バレイン下関戦)があるらしく、個人的には楽しみにしてはいるが、いろいろ勘案した結果として不参加を決めてしまった。
なので、後述もするが、今年の前半戦は個人的にここで一旦打ち上げになってしまうのだ。
しゃあない。そんな身体になったのは自分だし、そういう運命も自分で作ってきたものだから。


また、あの西出雲駅から出発だ。

いつものスーパーまつかぜ4号

今回は前回みたいに指定席など取らない。前回はGWの最中だったから、行きだけでもキチンと着席したかった。
故に行きだけだが指定席をとった。今回はそうしなかった。

別に着席できなくても仕方ねえ、ぐらいには思っている。自分の列車旅行というのは大抵がそういう諦めを成分にできている。
まあ、よくしたもので、大抵は全区間を通じて着席できているのだけど。

そんなこんなでいつもの列車に揺られつつ、鳥取に行くことになる。片道で150㎞以上。
よく昔、こんな距離をしょっちゅう爆走してたもんだなあ、と思うことがしばしばある。しかもかつては今よりも格段に道路事情が悪かったにもかかわらず、である。

個人的にはクレイジーだと思う。

自分は昔、出雲市~鳥取間を8日間で3往復したことがある。
(出雲市→バード×2,出雲市→布勢×1。場所はいずれも鳥取市)
天皇杯が中1日で連戦だったから、とは言うもののアホだなあ、と思う。

これがあって、最後にJFLの横河武蔵野戦だった。

この時の自分は、まあ、一種の「のぼせた」状態ではあった。今みたいに多少は冷静な部分というものがなかった。
こちらの地方の言い方で言えば、「だらず」である。

その辺の心境はここら辺りにも書いている。

あの頃から自分はだらずだったし、そのことに一つも疑問を持たなかった。自分がそうしたいから、そうでありたいから、だらずになっていただけなのかもしれない。

あの頃の自分は、というより、今でもそうなんだろうけど、向こう見ずな人生を歩んでいたと思う。

行く手段が自家用車から鉄道になり、行く頻度は一気に減少したが、それでも毎度毎度鳥取に行くのは楽しい。
米子でも同じように楽しいが、鳥取に行く時には一種の高揚感がついて回るものらしい。


気がつくと、列車は鳥取に着いていた。

曇天の下の鳥取駅

しかし、ちょっと不安もあった。

だって、公式Xが「半袖だと少し肌寒い」とか言い出すんだから。
ちょっと待てガイナーレ鳥取公式Xの担当の人。自分は半袖はおろか、ハーパンで来てるんだがw

自分のそういう姿を、周りの人たちはたぶん呆れ加減で見ていたんじゃないかと思う。
半袖にハーパンとか、夏の装いだぜ、普通は。

そりゃその前の数日、確かに暑かったよ。だから、自分もそういう格好をチョイスしたんだが、そこまで気温が上がらないとは思っていなかった。

そりゃこうも書きたくなる。

とは言え、実際はそこまで用心しなきゃならないほど寒いというわけではなくて、多少涼しいかな、ぐらいの程度で済んだから良いのだけど、自分が普段観戦する位置だと、やはり多少暖かさがあっても良かったかもしれない。

まあ、これに乗ってバードスタジアムに行ったよ。

日本交通様、毎度シャトルバスの運行ありがとうございます。
でもまあ、ガイナーレさんの中の人。
命名権も変わって数年経ちますし、
せめて「アクスタ行」ぐらいに修正しておきましょうよ。

かくしてAxisバードスタジアム到着だ。

もう何回ここに来ただろうか。自分でもわからん。

昔、凄まじく人が来てた試合では、全ゲート開けてたような記憶があったのだけど、確か6ゲートも開いてた記憶はあったと思う。
また、正面の1ゲートの反対側の2ゲートだって開いていた記憶がある。ガイナーレ鳥取の普段の試合では2ゲートなんて先ず使わないけど。

記憶のあやふやなおっさんの話はいちいち真に受ける必要はないが、それぐらいの勢いは昔はあった、という気はしている。

さて、来たら最近ではスタジアムグルメを覗くことにしている。
まあ、何か食いてえな、とは思うわけで。
今回選んだのはこちら。

串に刺さってるのは、とりかねさんのジャンボ焼き鳥。
丼物はロイヤルコーヒーさんの焼肉丼。

え?
主食屋さん寄らんのかって?
良いじゃん、別に。主食屋さんは好きだけど、それはそれだよ。

自分だってあれこれ食いたい。食に多少なりとも制限を加えているなら、その分、選ぶメニューを幅広く取りたいもんじゃないか。

味は…とりかねさんのジャンボ焼き鳥は例の如く美味かった。それが売りだけに美味いに決まっている。
ロイヤルコーヒーさんの焼肉丼の方も、主食屋さんのそれとは違っていて、これもこれで美味ではあった。
たまには普段食わないものを食ってみる、というのも良いものではある。

で、さっきもちょっと話題に出した北栄町のホームタウンデイだったので、そのブースに寄ってみた。
で、何を手に入れたかというと、赤いトートバッグ。
ご丁寧にコナンと蘭がついてる紙袋に入れてくださった。

この日手に入れたもの。
チームグッズよりそうでないものの方が多いのは気のせいだ。
ちなみに青いバッグは、冒頭に載せたパンフレット類が入っていた。

北栄町グッズは、コナンのワンポイントが入ったポロシャツを前に2着(黒いのと青いの)買ったことがある。あれ、結構重宝してるんだな。

別にコナンなんて大して見たこともないのに、だ。


チームグッズで買ったのはこの辺。
アクリルスタンドである。

左は最近チームのnote王である櫻庭氏。
右はご存知アーリアさん。

櫻庭氏はまあ、買っといても良いかな、という。別にそれ以外の理由があったわけではない。
アーリアさんは去年版も実は持っているのだけど、更新されたものも買いたいな、ということで入手。

アーリアさん、この試合ではメンバー外だったから出番がなかったけど、北栄町の応援選手ってことになってるんでね。

個人的には、マイク松木さんみたいなキャラ立ちした選手の方が良いと思っているので、今後大いに期待したいところ。
(この試合ではメンバー外だったが)

なお、新入りさん(先日来、相次いで加入した宮田・木下の両選手)のアクリルスタンドは当然なかったし、幟も作られていなかった。
そりゃそうだよな、とは思うが。

それと、今年はもうユニを買わない、と決意しているので、物欲はあったが強硬に抑えている。

それでなくてもここ2シーズン、ユニを全種買う(背番号を入れてないのはせめてもの良心)というバカをやっているのに、これ以上同じようなことをしたら呆れられる。

そう言えば、この人もいたね。

強小戦士ガイナマンさん。
読み聞かせコーナーの宣伝に一役買うなど。

だいたい、チームマスコットのくせにホームゲームにそんなに出てこないレアキャラになってどうすんの、という気はしなくもないが。
(しかも、なぜかこないだ金沢の新スタに来てたばかりか、ヤサガラスと遊んでたらしい)

ガイナマンにも都合はあるのだろうし、バック転しなかったり、サインボールの投げ入れをしなくても構わないが、せめてホームゲームぐらいは皆勤して、いつもの体操ぐらいキメていただきたいものだ。

でも、この日は周辺部の小学校で運動会をやってる時期とバッティングしてたらしいけど、その中で読み聞かせのイベントがどれぐらい賑わったんだろうか。
何しろ、大きなお友達まで勧誘していたぐらいだから、ちょっと気になってしまうところだ。


試合の話をする。

正直申し上げるが、チームが勢いづいた時に見られるバイタリティが、この試合には全くなかった。

何というか、勢いがほしい、だからそれを渇望する、というのはよくわかるのだけど、そのような勢いというのは、論理や理屈で生み出せるものではないとも思う。
一種のマジックというか、ケミストリーというか。そういうものがあって出てくる勢いというのがあると思う。

何言ってるんだ、と思われそうだが、メソッドや論理を超越した何かを出せなければ、長丁場のシーズンを勝ち抜けないだろう。

この試合でも、相模原のゴールに襲いかかるシーンは時々あるにはあった。それらしいチャンスではあった。
だが、それを決められないうちに試合の趨勢が相模原に持っていかれてしまう。
恐らく相模原側では鳥取に対するスカウティングをしてきただろうし、その成果がこの試合に出ていたと思う。
一方の鳥取も、相模原へのスカウティングはしていたと思うし、その成果を出そうとはしていただろう。
その意味では両者に差はなさそうだった。

だが、結果から言えばワンサイドゲームになった。たぶんそれら両チームのスカウティングに対する+αの出し方が、うまくいったのが相模原で、うまく言ったとは言いづらいのが鳥取、ではないか。

相模原の取った3点いずれも、論理で説明はできるかもしれないが、それを超えた部分もあると思われ、だから得点になった、と思う。

鳥取はしかし、そうした期待を抱ける感じがなかった。やりたいサッカーをやろうとする意思はあると思うが、その意思が勝ちすぎて、逆に思考や動きが萎縮して硬直化したのではないか。
わからないけど、そんな気がしてしまう。だから、バイタリティが感じられなかったのかもしれない。

あと、この試合では新入りの宮田選手、木下選手が登場したが、彼らも「救世主」的な何かを期待されているのだとしたら、ちょっと可哀想だったような気もする。
彼らが結果的に救世主になればよく、それになることを彼らに強く求めてはいけない気もした。
この前の福島戦の時の松木選手みたいに、結果として彼のゴールで勝敗が決まった、という形が良いのかもしれない。

次週天皇杯でどういうメンバーを試すのかは知らないけれども、勝敗は別にしても、相手を一つでも喰ってやるというところは見せてもらいたく思う。


ところで、自分の着座している位置は相模原のベンチの直上だったので相模原の戸田和幸監督に注目して見ていたら、試合中、時々こういうシーンがあるように見えた。
それを見て、世の中にはいろいろな監督がいるんだなあ、と思って見ていた次第。それだけだ。

戸田和幸監督の様子。
一方、鳥取の林健太郎監督の様子。

この日の体感温度として寒いとはさほど思わなかったが、違う意味で寒い試合ではあった。

試合後にオークスの結果を見ながら飲んだホットコーヒーは苦かった。
(というか、何でチェルヴィニアやねん…と、ライトバック推しだった自分が言ってみる)

ドトールでホットコーヒー飲んだぜ

今度鳥取駅に来るのはデイマッチシーズンになってからなので、恐らく10月以降になるだろう。

鳥取駅名物、改札抜けると現れる正面の階段。
ここの駅のターミナル感が表れていて
個人的には大好きな光景である。

そして、帰りはこれに乗る。

スーパーまつかぜ9号。

この便は西出雲にも停車してくれるので、使い勝手は良い。

結局、自分というしまらない探偵は、大した捜査成果を得ることもできず、結果だけ見れば御難に見舞われて、一敗地にまみれたまま鳥取を去ることになってしまった。
迷探偵コナンどころか、まさしく迷探偵御難である。


というわけで、デイマッチシーズンは一旦ここで区切りになる。ここまででもいろんな試合を見てきたが、どんな感情を抱くことになろうとも、やっぱりガイナーレ鳥取には、自分を惹きつける何かがある。

だからこそ、毎度毎度鳥取まで、何だかんだと文句を言いつつもいそいそと出向いていくのだから、全く不思議なものだ。

この数試合の鳥取は、結果として苦しむことも多かったが、ナイターの時期に突入すると共に、いろいろと変わっていくのかもしれない、と淡い期待は抱いている。
全般的に一部を除き若いチームなのだし、いろいろと背負わないで気楽に臨んでもらいたいものだ。

そして、秋に再びこのチームと遭遇した時、その変化がもたらすものが、心地好く、歓迎すべき驚きに変わっているとするなら、それは良質な変化と捉えなければなるまい。

2024年シーズンのガイナーレ鳥取は、まだまだ道半ばでしかない。これから先にも様々なことがあるだろうし、今後辿って行くであろう道の先には自分たちが想像し得ない多くのことがあるだろう。
だがしかし、そうした多くのことを踏まえて、最終的にはチームに関わる全員が笑って全日程を終えられればそれで良いと思う。そのための努力だけは怠らないようにしていただきたい。

自分の立場としては、今はひとまず、その過程を楽しんで行ければ良いかな、とは思いつつ、ガイナーレ鳥取とのしばしの別離に思いを馳せておこうと考えている。

何だかんだで長らくつきあってきたガイナーレ鳥取だ。これからも彼らに対して、それ相応に自分なりの愛情を注いでいくだろう。
そのためにも、自分なりの愛し方で、ひとまず彼らのケツっぺたにくらいついていこう。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。