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ヤジンの春~オールガイナーレYAJINスタジアム開幕戦2024~

前回のはこちら。

年に数回しかない米子開催なので、いろいろ考える。

とりあえず、米子に行くにはこれだ。

やくも10号
実は次の米子行きもこれだけど、この車両ではない。

これでないと困る理由がある。

グリーン車に乗りたいのだ。

たまに贅沢させろ。

でもね、最近のグリーン車の表示って、めっちゃショボいの。

最近、マジでショボいよな。

何というか、グリーン車に乗るぞっていうステイタスが感じられないんだもんな、今のスタイルだと。

せめてこれぐらいデカくしてほしい。

グリーン車の表示がデカい車両って、スーパーはくとなんかがそうだけど、あれのグリーン車は乗ってみたくなるよな。

そのうち、新型の273系に乗るつもりはあって、楽しみにしてるけど、グリーン車の切符は取れなかった。でも、いつかは乗りたいと思う。

ま、そんなわけで山陰本線の区間しか乗らない人間として、ちょっとした贅沢みたいなもんだからね。
381系のグリーン車もこれはこれでいいと思うけど、273系のはもっと面白いだろうな。

そんなわけで、自分はどっちにしてものんびりと一人席(3列しかない場合はC席)を楽しみたいタイプ。
本当は381系ではパノラマグリーン車の先頭席(座席番号で言えば1番席)に(特に1号車が先頭に来る下りで)乗ってみたかったけど、チャンスに恵まれなかったし、この後も全往復273系になる6月までに米子に行く機会はたぶんないと思うし、縁がなかったと思って諦める。

さて、米子に1時間程度で着く。

最初バスに乗ろうかと思っていた。

調べるとこの試合は(そしてたぶん次の試合も)駅からのシャトルバスがないので、路線バスを…と思ったが。

内浜線は結構わけのわからんルートを通る。

スタジアムの近くに停車する(と言っても徒歩10分程度は歩く)路線バスで行こうかと思ったが、路線バスの時刻を見た時、これはマズい、と思った。

午前10時16分発だと最寄りのバス停に午前10時31分に着いて、そこから約10分歩きとなると、午前10時40分は確実に越えてしまう。おまけに自分は最近歩きもスローだ。

そうなると困った問題が生じる。

この日のイベントの一つである鳥取だらずプロレスに間に合わない!

ヤバい、と思ってギャンブルに出た。タクったらバスよりは速いはずだ、と思ったので、タクることにした。
実際、速かった。

こういう(↑のような)ポストをしたにもかかわらず…

間に合ってしまった。タクシー恐るべし。

というより、今回はなかったけど米子駅から出るシャトルバスって、あれ、絶対無理だと思う。
昨秋の某バス会社のあれはいろいろあって駅に着きたい時間が読めなかったことから、帰りに乗るのを断念してしまった経緯があるので。


さて、プロレスの話をする。

鳥取だらずプロレスでは最近、スターチェイサーというマスクマンのユニットが面白い。
しかしながら今回はメンバーの中でガイナタイガー氏が出ないと聞いていた(彼は彼で別の何かに出ていた模様)ので、告知を見た時はこれはこれで残念ではあった。
が、相棒のレイ・ファルコン氏が、新しくユニット入りしたG氏(この選手は団体の主みたいなお人)を伴って奮闘した。

で、この日は2試合あった。

第1試合は、大塚りんvsカルロス大原vs矢野俊治のミックスト3WAYマッチである。
どういう試合形式かと言えば、要は3人でやるシングルマッチみたいなものであり、誰が誰とやっても構わないが、Aという選手がBという選手をピンフォールしたり、ギブアップを奪うなどして勝ってしまった場合、Cというもう一人の選手に関係なくAの勝利になる。
それを防ぐためにCがタッグマッチの要領でカットしたりすることもある、というもの。

参加選手は以下の3人。

先ずは今回唯一の女性レスラー、大塚りん選手。今回も盛り上げていただいた。

大塚りん選手。
キック系の技は鋭い。

続いてカルロス大原選手。サッカー経験があるらしく、このヤジンスタジアム大会には大抵登場してくる。

カルロス大原選手。
必殺のカルロスボンバーが唸るか。

そして矢野俊治選手。鳥取だらずプロレスの中でも年長の部類のお人だが、元気に試合をしている。

矢野俊治選手。
正統派の香りがするレスラー。

鳥取だらずプロレスは「魅せる」プロレス団体だろう、と勝手に思っていたりするので、その魅せ方も多様にあると思う。

この3WAY マッチは、面白さに徹してきた。
試合が始まろうという時点ではエプロンサイド(?)にいたガイナマンを見つけて、大塚りん選手が何か言い始めた。
ちなみに、大塚選手も御夫君と共にガイナーレ鳥取サポーターの一人であって、特に高尾流星選手のファンだとか。

大塚選手に見つかってしまった強小戦士ガイナマン。
しかし、驚くなかれ。この日最もプロレスラー然としていたのだl。

結局、ガイナマンは何故かリングに上がってしまうのだ。
いや、ホント、何故かは知らんけども(笑)

リングにいるガイナマンとその他のレスラー&レフェリーたち。

というか、ガイナマンって一応、以下のようなタスクがあるんだよね。

ガイナーレ鳥取公式サイトの
ガイナマンのページより。

相手がクラブマスコットから鳥取だらずプロレスの選手たちに代わっただけ(だって八戸のイカ、来てなかったし)なのだ。

だから、この日のガイナマンはいろいろやった。プロレスの試合そのものについては、リング上ではしていないものの、何故か大塚りん選手が取り出したサッカーボール(進行役の方によると、どうやら大塚選手の私物らしいとか)を使ってのPK合戦が始まってしまう有様。
それにしっかり混じってはいるのだが、ガイナマン。一言で言えばサッカーチームのマスコットらしからぬ有様で大いに盛り上げた。
結果については、ガイナマンの名誉もあるので伏せるので、この言い回しからお察し願いたい)

一応の経験者についてだけ載せておく。

こういうイベントになると張り切ってしまうカルロス大原選手。

もちろん、こういった余興だけでなく、リング上ではプロレスラー同士のバトルが繰り広げられた。

大塚選手の鋭い蹴り技。
大塚選手、危うし。
矢野選手、大原選手を引っこ抜くように投げるとこ。
大原選手も矢野選手を負けじと投げ返す。
近くにいたのでガイナマン見てたら、何か技が決まる度に力のこもるポーズばっかしてた。
何か知らんうちに大原・矢野の両選手がリングから降りてしまって場外乱闘に夢中な間に
途中から長らく場外にいたはずの大塚選手がリングインしており、
その間に残り2選手の場外カウントアウトが成立してしまった。

結局こうなったんだが、勝ったのはあくまでも大塚りん選手だけであって、大塚りん・ガイナマン組ではない。

あくまでも3WAYマッチだもんね。
だから、3WAYマッチだっての!

ともかく、ガイナーレサポーターの大塚りん選手としては、ガイナマンから勝ち名乗りを受けて嬉しかったであろう。

本当はこの後、プロレス教室があるはずだったが、いろいろな事情でそれは順番が後に(だからそのパートは見ていない)なってしまった。

続いて行われた第2試合。

山口謙吾&原口知弥組vsレイ・ファルコン&G組(スターチェイサー)によるタッグマッチ。

参加選手の紹介。

まずは山口謙吾選手。

山口謙吾選手は、まともに写ってる写真が少なくてごめんなさい。
あと、蹴りを食らってるとこもあるけど、さすがにそれは。

続いて原口知弥選手。原口牧場の社長であるようだ。この立場になってから社名入りポロシャツを着て試合をするようになった。

だって去年(2023年)の沼津戦の時に名刺もらったよ。
原口知弥選手。
ほら、ポロシャツ着てるでしょ。

対抗するのがスターチェイサーというユニット。
先ずはG選手。

G選手。最近、スターチェイサーに加入したばかり。
団体に於いては「プロレスリングマスター」のキャッチフレーズがある模様。
なお、この人はサポーターかどうかは定かでないものの、
ヤジンスタジアム大会では、時々ユニを着て出てくる。

そして、レイ・ファルコン選手。この人のマスクマンになる前も見たことはある。

レイ・ファルコン選手。
前に別のシチュエーションで別の名前でも登場したことのある選手。
実は某店の店長さんだとか。ちなみに、この人もガイナーレ鳥取サポーター。
だからと言うわけでもないが、この人は今回ユニを着ている。

さて、メンバーが増員したスターチェイサーがどうなるのか、という点に興味を持って見ていた試合だったが、ガイナタイガー選手のいないスターチェイサーというユニットは、また一味違うと感じた。

ガイナタイガー選手は今回不在だったが、決して引けを取らない実力者であるレイ・ファルコン選手が、G選手というこれまた実力者の助力を得て優位に試合を進めていた印象。

とは言え、場外乱闘もあったが、そこに珍客が登場した。

ガイナマンだ。

何か見覚えのあるブーツが山口選手の胸板目がけて飛んでくる。

更に。

ガイナマンは紳士のはずなのに、
何故か場外乱闘をラフプレーで助けるという、紳士にあるまじき行為を!

だいたい、ガイナマンは下に示すように紳士のはずだが、この試合ではヒール開眼したようで、子供たちの見ている前で山口謙吾選手の胸板を躊躇なく蹴ってしまうガイナマンw

ガイナーレ鳥取公式サイト
ガイナマンのページより。

この姿を見ただけで、この試合を見に来た価値があったというものだ(いや違うだろ)と思う。
その後、リング内での攻防に戻っていくのだが、ペースを握ったのはスターチェイサー陣営であり、原口組は分断させられることも多く、なかなか勝機を見出せない。

それでも原口組は形勢逆転を狙うシーンもあったが、最後はレイ・ファルコン選手のコーナーポスト最上段からのダイブ技にして原口選手がやられた。

飛ぶ、レイ・ファルコン選手。

こうして2試合とも終了。

何故かヒール味のある紳士(であることになっている)ガイナマンも交えた勝ち名乗り。
なお、当然だが、ガイナマンは別にヒールターンしたわけでもなければ、それ以前にプロレスラーにすらなっていない

まるでヒールユニットの一員みたいなガイナマン。

なお、試合の結果はこちら。


さて、プロレスの試合が案外早く終わってしまったので、メシを食う、前にグッズ買い出し。

栃の実茶は来場者プレゼント。
コンフィットシャツ、タオマフ、キーホルダー、アクリルスタンド2種(普光院選手と松木選手)

今年はアクリルスタンドの台座が四角になってしまって、実はちょっと並べて置きにくかったりする。

まあ、いい。


メシは主食屋さんにて調達。
チキン焼き肉弁当だったが、毎度のことながら、ここの食事は美味かった。いつもいつもありがとう主食屋さん。

チキン焼き肉弁当700円也。

さて、メシも食ったので、入場しよう、ということで、まあ、いつもの席に行くんだが、ヤジンに於いてはあそこはいつ行ってもハラハラする。
多くの場合、自分の身体がこういう体たらく(つまり平たく言えば身体障害者である)なのが悪いのだけど、やっぱり施設のバリアフリーにリソースを割けない以上、現状に慣らしていくしかない。
ヤジンスタジアムという場所の性質上、仕方がない。株式会社SC鳥取には、無尽蔵におカネなんかあるわけじゃない。
だから、車椅子とかを使うまでもないような身体障害者(自分は身体障害者手帳を持ってはいるが、障害の程度としては軽度)なら、その点は自分が譲らなきゃいけないと思う。

ま、幸い今回は、自分もできるだけゆっくりしたので、砂地の階段の段差に苦労することはなかった。スタジアム内ボランティアスタッフに迷惑をかけてはいけないので、ホッとした。


試合。今回はヴァンラーレ八戸が対戦相手。

八戸ボールで開始。鳥取側に意図はあると思うし、実際、試合後にその意図を解説する方もいたが、意図を読める人にとっては面白かったのだろうとは思う。
まあ、それを読めるようになりなさいと言われたら、そりゃそうだよねって話でしかないと思うので、それ以上の反駁は難しい。
だが、そういう話についていける、或いは得意な人と、そうでない人が世の中にはいる。自分は「そうでない人」の部類。
何年もサッカー見てきてても、そういう機微はイマイチわからないままだ。そりゃもちろん、わかった方が絶対に面白いと思うけど、もう少しシンプルにわかりたいな、とは思う。
でも、たぶん自分の方も寄り添わないと難しいだろう。

八戸についていえば、オリオラ・サンデーという90番の選手が厄介そうなので、この選手に仕事をさせなければ良いんじゃないかな、とうっすら思っていた。
自分の稚拙な見立てが合っていたかどうかは知らないが、サンデー選手にそれほどの見せ場があったとは思わなかった。

ところで、個人的にJリーグの中で好きな監督の一人である、今の八戸の監督である石崎信弘さん。
石さんは、何かこう、理屈じゃないの。たぶん、彼の布く戦術は近現代の日本で一定の勢力を得ているトレンドではないのかもしれない。
でも、どうしたものか、あの監督のサッカーは何故か観てみたいと思ってしまう。理由はわからないけど。

鳥取の林さんは上手く煙に巻いているように部分があって、本音が読み取りにくい監督という印象があるけど、石さんはむしろ本音が服を着て歩いているような感じ(あくまでも自分が昔から感じているイメージでしかないことをお断りしておく)すらする。

鳥取は最近、この前の試合で故障者は出てしまったものの、チームとしての完成度は上がりつつある最中だけに、その勢いを期待していたが、しかし、指向しているサッカー自体が一定の完成を見ているわけでもなさそうで、その意味ではまだ発展途上なのかもしれない。
だから、技術的な下敷きのある選手が目立ちやすいようで、今回の場合だと普光院誠選手辺りは、見ていて面白く感じた。

試合前のガイナーレ鳥取
試合前のヴァンラーレ八戸

あとは、やはり櫻庭選手。あの選手はかつての可児壮隆選手がそうであったような「読書家」だけに、論理をしっかり身に着けている印象があって、故に説得力を感じる。

それにパワーをそこはかとなく感じる田中翔太選手などが有益に組み合わさると面白そうではある。

とは言うものの、試合がそんなにこちらの思惑通りに万事OKで進まないのもまた確かだろう。
実際、狙いはあってもその狙いが良い具合に成功しなければ、優位をこちらが築けないのだろう。サッカーに限らず、チームスポーツは本当に難しいと思う。

八戸も八戸でうまくいっていたのかそうじゃないのか、よくわからないが、これも鳥取を凌駕するまでに至らず0-0で前半終了。

後半になって、鳥取にも少しずつ流れが出てきたように思えた。とはいえ、八戸もしぶとい。得点は許してもらえない。
あちらも流れを変えようと懸命である。お互いがお互いに流れを引っ張り合っている。
前半には多くなかったように見えたチャンス(あくまでも自分の感じた見た目上の話。実際にはシュート数で見ると鳥取の方がチャンスは多かったようだ)も、後半は若干ではあるが出てきたように思えた。
結果として、拮抗してしまうのだから、やはりサッカーというのは単純明快なスポーツではないのかもしれない。

結局、両者得点できないまま、試合は終了した。正直、見ていて疲れる試合だと思った。

とりあえず、帰ることにしたのだが、負けたわけでもないのにいつも以上に足取りが重く、そのせいか予想以上に疲労感を覚えてしまった。
こういう、見ていてカタルシスを得られる機会が乏しいと思えるような試合はわりと堪えるのかもしれない。
もちろん、試合をやっている選手たちが悪いのではない。自分がそれを鑑賞できる審美眼を養わないのが悪いだけだ。

自分はもっとサッカーを理屈抜きにスカッと見てみたいと思うのだが、現代サッカーではやはりそれ相応のロジックがわかっていないと、それさえも叶わないのかな、と思わざるを得なかった。

試合終了。鳥取0-0八戸。

安倍のローソン・ポプラに出るまで、いつも以上に時間がかかったのは、たぶん自分のそういう審美眼のなさに起因する、この試合で思いのほかヘトヘトになってしまったのがその主たる原因かもしれない。


タクシーを呼ぶのに少し時間がかかって手間取った。

そうして、やっと呼んだタクシーに乗り込んで、米子駅まで着いたので、あとは帰るだけ。

スーパーまつかぜ7号。

株式会社SC鳥取に一つだけお願いがあるのだけど、米子の試合でも鳥取での試合の時みたいに、定額タクシーが使えたら嬉しい。
結構、ヤジンスタジアムと米子駅との間って、タクシー代かかっちゃうものだから…。

さて、続く土曜日にも試合があるのだが、今度はもう少し安楽な気分で帰れるようになりたいもの。

思ったより、昨秋とは異なり二週連続米子開催の前半戦はキツいものになってしまった。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。