「精根尽き果てる」を体感した2024年10月27日ガイナーレ鳥取vsカターレ富山戦の話
前回のヤツ。
鳥取に行く直前に財布を忘れそうになった辺りから、ちょっと自分なりには運がないな、という雰囲気だった。
ちなみにこの日は衆議院議員選挙の投票日で、自分が行くべき投票所にも朝から列をなしている風だったが、期日前投票を済ませていた自分にしてみると別にどうでも良く。
地方だろうが国政だろうが選挙自体は、どういう種類のものであろうとほぼ毎度行っている(選挙権を得た直後の最初の1回か2回程度行っていないだけ)が、そういう自分だからこそ、選挙には行きましょうよと重ねて申し上げている。
まあ、このテキストは選挙への参加を啓発するものではないので、あまりそれを主張するつもりはない。
さて、駅に着いた。だが、ここでまたも問題が起きた。問題が、というよりは自分の不注意みたいなものだが、駅のホームですっ転ぶというあり得ないことをやってしまった。
ありえない、と言えるのは自分が健常な場合で、実際のところ、今のような身体の状態になってしまってからは、時々転んでしまうことがあるので気をつけてはいるのだが、久しぶりにやってしまった。
情けないよ。大の大人がちょっと脚の置き方を間違えただけで見るも無惨に転ぶ様は。
ま、それでも起き上がって体勢を立て直し、例の如く列車に乗る。
朝は早いが、まあ、このド田舎の駅に停まってくれるのだから、これを利用するしかない。
しばらく走ると宍道湖に出くわす。
車内放送で宍道湖を案内するのはやくもの下り方面(出雲市方向に向かう)の陽がある間の便内であることが主で、上りでは聞いたことがない。
(まつかぜやおきでもやっているかもしれないが、その時間帯にその付近で下りに乗ったことがないので知らない。また、サンライズになってからは知らないが、客車時代の出雲でも当該地域を午前中に走る下りでは宍道湖の案内をしていた)
そんなこんなで鳥取に着いた。9時半頃だから、早い。
皆さん、ちゃんと選挙には行かなきゃイカンよ。
これ、いい加減に「とりスタ」部分を「アクスタ」とかに直せばいいと思うんだけどねえ…。
前回の文章でも触れてるけれども、今はガイナーレ鳥取の公式サイト上では案内されなくなったのだが、オールガイナーレYAJINスタジアムにもWebサイトがあった。
だけど、これがずっと修正はおろか更新すらもされず、チュウブYAJINスタジアムのままだったことがあって、ものすごくガッカリしたことがある。
リソースを割けないのはわからんでもないけれど、せめて(特にYAJINフィールドの場合は)他者に貸すスペースもあるなら、キチンとしておこうと思う。
YAJINスタジアムNEXTのモニュメント(大凡の場所は見当を付けているが)も自分は正確な場所を知らない。少しだけでもおカネ出したのに。
そういうとこやぞ、と思うのだ。
そんなこんなで待ってたら、それなりの富山サポーター御一行が来たので、こっちも少しモードが上がる。
こちらにも重要な試合だが、あちらにもまた重要な試合だ。
鳥取は流通のバスが走らない代わりに、予てから日本交通さんが面倒を見てくださるので、これが本当に助かる。
日交はバードスタジアム前を通る路線を持っているので、故に日交が選ばれているのだろうが、本当にありがたい存在と言えよう。
バスを待ってると、駅前にカターレ富山のバスが停まっていることに気づく。
こっち(鳥取)からは富山までバス移動のはず(以下の田中恵太選手の動画「独身Jリーガーの日常」でも登場している)だが、あちらもバス移動なんだろう。
ホント、双方共にお疲れ様です、という気がする。
さてまあ、そんな我々を乗せて、バスはバードスタジアムへと走る。
この日、バードスタジアムには試合以外にどうしても行かないと行けなかった用事があった。
年貢を納め…もとい、ファンクラブの会員権を更新に行くのだ
いつも思うのだけど、なんかこう「加入して良かった」みたいなものがあってもいい。
加入してほしいのなら、それなりのインセンティブがあってほしい。自分みたいな更新者はともかく、初回加入者は特に。
ま、そんな手続きは比較的すぐ済み、年貢も無事に支払った。
年パスのおカネは、まあ、なんというか道楽のおカネなので。
その後、ホームタウンデイである岩美町のブースに行ってみた。
(言われてみると、去年もちょうど同じ時期にあったカターレ富山戦で岩美町ホームタウンデイだった)
今年はガラポンの厳正なる抽選の結果、酒をもらった。自分はもう飲めないのだが、もらった。家人が飲むだろう。
造っておられるのが、高田酒造場という酒蔵で、銘柄は瑞泉という。話に聞くと、かの石破茂総理大臣が鏡割りに使ったらしいとの話。
ついでに、この日に買ったいろんなものもご紹介しておく。
というか、ミッキーのカーサイン、誰か買ってやれよ…。
ずっと売れ残ってんだもん。
で、アクリルスタンドは高尾流星選手にしてみた。というかね、飛躍してほしいのよ、この選手には。
奮起してほしい選手と言えば、この日の入場時にもらったカードが常安澪選手と木下慎之輔選手だった。
この二人はこのところほぼメンバー外のことが多いので、たぶん現在求められているタスクがこなせないのだろうと思うのだが、だからこそ、求められる選手になってもらいたい。
特に常安選手は去年の登場時に衝撃を残しただけに、是が非でも起用される選手であってほしいのだが、何かが微妙に不足しているのかもしれない。
それを見つけるのは、周りからの助言や指導等による気づきはあるかもしれないが、結局、本人しかない。
一方、この日開催されていたGGCサンクスデー(つまりファンクラブ会員向けのイベント)でもらったポストカードにはサイン入りの写真があったのだが、現在、大宮アルディージャ(来年以降はこの頭にRBという二文字が付くそうだが)からローン移籍中にもかかわらず、チームの大黒柱になっている高柳郁弥選手(余談だが、この高柳選手は続く大宮戦に大人の事情で出場できないことになっている)のサインが入っていた。
そう言えば、こんな人が歌っていた。
斉藤さんが来てるのは知ってたので、ちょっと腹ごしらえする前に覗いてみようと思ったら、案の定歌ってらした。
この斉藤さんを見てて思い出したのは、2006年の天皇杯を岡山に見に行った帰りに岡山駅の近くで路上ライブみたいなことをしてた男性デュオのことだった。
「二人の距離は1m」とか何とか歌っていたような気がするけど、あれから彼らは何処に行ったのだろうか。20年近く前のことだし、もう音楽は止めてそうだよなあ。
さて、今回スタグルはとりかねで調達。ドライカレーとやきとりであった。実は結構ここのドライカレーが好きで、たまに買っている。
こいつもいたよ。ガイナマン。どアップなのは、いけめんぶりを強調するためだ。
入場した。
まあ、このカードは終盤のピリピリした時期より、シーズン序盤の頃に見たいなあ、なんてことを思ってしまう。
カターレ富山の前身のYKKapとアローズ北陸の頃からライバル関係にはあるけど、やはりもう少し落ち着いた時期に見てみたい。
日程くんにお願いするしかないかなあ。
ホームタウンデイということで岩美町の人が挨拶に来ていた。
どうでも良いが、後ろでスルメイカを持ってる蟹のかぶり物をした日が気になって仕方がない。
後ほどそのスルメイカはガイナマンに進呈された。
GGCサンクスデーなので応募した人たちがいろいろやっている。フェアプレーフラッグベアラーとか、選手列の後方でタオマフ広げてるのとか。担架隊とか、ここに写ってないのもいるけど。
ま、そういうのは自分はガラじゃないと思ってるので、やりたい人が応募して実行すれば良いというスタンスだったりする。
(強いて言えば、関係者席で弁当付き観戦はやってみたかった)
さて、試合。
最初のうちは富山がガンガンきちゃう。そりゃそうだよね。富山だって自動昇格を目指しているわけで。
だから、どっちも必死だなあ、と。
やっぱ、富山が怖い。見てて思ったのは、小田切監督らが仕込んできたサッカーは熟成して怖くなった…ということ。
対する鳥取は正念場に来てるなあ、と思った。
1個でも落とせばプレーオフは難しいだろうと思う。それでなくても得失点差が他とはべらぼうに違う。
とはいえ、応援する我々に夢を見せようと必死にもがいている彼らを支えないわけにもイカンだろう、というのが本当のところ。
とは言え、富山もやっぱり強い。
キチンとこちらの綻びというか狙い目を見ている。23分碓井選手、28分末木選手と立て続けにいかれた時は、こりゃあさすがに万事休すかなあ、と思った。
相手はリード広げたらしっかりと守りを固めてくるだろう。富山はそれでなくてもリーグでも失点数が少ない方の部類だ。
もちろん、突破口は作りたい。だから仕掛ける。だが、仕掛けても簡単に響かない。
困った。と思っていた。
だが、松木選手がうまく堪えて小澤選手に出してから、クロスを上げてきた。そこに三木選手がいた。
三木選手は冷静に収めてから左脚シュート一閃。鮮やかだった。
これで1点差。前半はこのスコアのまま推移した。
後半が始まってから、ずっと小澤選手の位置取りを見ていた。その中で何となく思ったのは、彼が時折最終ラインに収斂されることがあるように見えて、チームとしてどうなのかなあ、という点。
小澤選手が云々でなく、富山に彼のところで蓋をされてしまって仕事をさせてもらえないのかなあ、という気がした。
自分の素人くさい見立てはそうだけど、たぶんその見立ては正しくないと思うので、より腹落ちできる意見を、Xなどから探してみてほしい。
とは言え、この小澤選手もある時期ぐらいから前を窺えるようになってきていて、それは決して悪いことでもなかったし、ガイナーレ鳥取にとっては福音と言えるだろう。
それでなくても普光院選手が不在で、中盤の汚れ役みたいな人が少ない中、そのタスクをしっかりこなすのは容易でない。
まして、試合中の累積警告で次は曽我選手が出場できない。高柳選手は例の如く大人の事情で出場できない。
正念場中の正念場の大宮戦を前に、少しでも楽になっておきたいが。
試合はやがて終盤に差し掛かろうという時、こちらのベンチが何か騒がしいので様子を見ていると、執拗に抗議している。
そこは抑えようよ、と思うのだけど、やはりそれだけ気が立っているのだろう。うちのベンチから退席とかが出なくて本当に助かった。
ちなみにこの日の客入りはこんな感じ。
さて、最終盤。
右からふわりとクロスが飛んでくる。反応しかかった田中翔太選手が触れずにいると、更に後ろに高柳選手がいた。
これが富山DF神山選手の守備をかいくぐって強引に、まさに魂で押し込んでしまう。
たぶんその直後がこれだと思う。
これでイーブンになってしまい、スタジアムは凄い興奮状態に。
その時、自分はっていうと、このまま終わっても別に良いや、と。というより、この死闘で勝者と敗者を決定づけたらエグいぞ、と思った。
うちにも富山にもそれぞれの思惑があったにせよね。
程なく試合終了のホイッスルが鳴ると、概ねこんな状態に。
そりゃそうなるよなあ…。
そりゃねえ、あんな胸突き八丁の死闘の末に、倒れ込む選手が続出しても無理からぬことですよ。
ホント、鳥取も富山もとんでもないものを見せてくれた、と。
「精根尽き果てる」って言葉があるけれど、あれってまさに写真のような状態なんだろうな、と思わざるを得なかった。
いろいろ疲労困憊の末、鳥取を後にしたものの、正直なところ、この試合を見てしまうと、これ以上があるんだろうか、と思ってしまう。
それは、この後の動向次第だが。
なお、次回はホーム最終戦の金沢戦予定。今治戦は…その週末に松江で地域CLってなものがあるので、そっちを優先する。よって欠席。
個人的な重要人物のラスト(かもしれないし、わからないけど、自分が見に行ける範囲では最後になるはずだ)シーンを見届けたい。
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