South by Southeast: (2) Eruption-2

結局その日は十人弱の患者を外来で診察したが、同じことの繰り返しであった。患者と話をしていると手の震えは止まり、待っている間に全身の緊張による硬直からくる手の震えが起こる、というのは最後まで続いた。

昨日までなんとか自分に鞭を打ち続け耐え忍んできたが、流石にこれ以上は無理であることを自分でも悟った。

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