マガジンのカバー画像

教育・生き方・働き方コラム『未来へのまなざし』

22
教育・人財育成・組織開発に携わるコーチ、ファシリテーター、キャリアコンサルタントである山本が気になった記事やトピックスを紹介していくマガジンです。 コンテンツは基本無料ですが、時…
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

これからの社会をどう生きる?2020年代を生きる「20代キャリアの処世術」

今回、気になった記事はこちら。 タイトルから既に分かるかもしれませんが、一部の人たちに未だ根付いている大企業信仰への問題提起と、Withコロナ・Afterコロナで激的に変化していくことが見込まれる働き方やキャリアについて、Google Japanで人材開発責任者をされていたピョートル・フェリークス・グジバチ氏のエントリです。 普段、学生や20代ビジネスパーソンとコミュニケーションを取っていると、自分なりの考えをしっかり持ち動いている人もいらっしゃいますが、なかには記事で指

学習者の成長発達を促す「統合的探究学習」

これまで何度かアップしてきましたが、筆者はインテグラル理論や成人発達理論の思索を続けるなかで、教育分野においては特に探究学習(マイプロジェクト、総合的な探究の時間)への応用を試みています。 この前回のオンラインゼミで披露した仮説を前提に、今回新たな着想を得られたので、続編として探究学習のなかで能力と意識の成長発達を支援するために必要な要素を整理して述べてみたいと思います。 マニアックなテーマなので、どうぞご興味ある方のみお付き合いください。 1.はじめにこの投稿は高校や

「国家公務員離れ」なぜ?若者世代が重視する働く価値観を発達的に捉えてみる

今回の気になった記事はこちら。 本文にもありますが国会公務員「総合職」、いわゆるキャリア官僚の今年度の採用試験の申込者数ですが、現行制度の試験になって以降過去最少の人数になったそう。 女性の申し込み者比率は過去最大となったものの、減少は4年連続となりました。 以前の記事でも紹介しましたが、公務員志望者の減少している職種で言えば教員の採用試験倍率も深刻な問題です。 今回は教員の倍率低下問題について言及しませんが、気になる方は妹尾昌俊さんのこちらの記事もぜひご覧になってく

オンラインゼミvol.1 発達理論から見る探究学習・地域協働の可能性と課題

山本は大学時代に心理学を学び、以降キャリアを重ね現在は実務家に軸足を置きながら、人と組織の発達をテーマに掲げ研究活動を行っています。 具体的には、人はどのように変化成長し発達していくのかといった発達理論やインテグラル理論、キャリア教育や学習理論といった人間の意識や行動を捉える人の可能性の探究。 そして企業・学校・自治体といったオフィシャルな組織における適応課題の発生要因とその解決策、コミュニティや異なる背景を有するメンバーによるプロジェクトといったアンオフィシャルな組織にお

有料
1,000

世界トップクラスで大人が学ばない国・日本。その理由はどこにある?

今回は色んな観点が含まれていてとても興味深かったこちらの記事。 コロナでこれまでの当たり前が変わりつつあるなかで、多くの皆さんが何かしら学ぶ必要があると理解しつつも、記事にあるように「そもそも自分が何を学べばいいかが分からない」という方、多いかもしれませんよね。 よく分からないために成果が見えやすく、学び方が体系化されており、評価につながりやすい資格に安易にいってしまうのではないでしょうか。 テーマである大人の学びについては、”日本は世界トップクラスで大人が学ばない国で

オンライン事務化は実現するか?働き方改革で見落とされがちな「3つの視点」

今回は働き方改革に関する記事です。 これまでSNSで時々シェアしてきたハンコ文化についての記事ですが、国内でも有数の規模を誇る国立大学・東北大学がニューノーマル(新常態)を見越してついに押印廃止を決断したとのこと。 全国の大学ではいまオンラインによる授業が積極的に行われており、前期は対面授業を行わないと決めたところもあるようですが、緊急事態宣言を受けて在宅勤務が職員にも広がったことが大きいのだと思います。 東北大学は6月1日よりオンライン事務化宣言をし、押印廃止だけでな