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HIROSHIMA WANGAN

2024.3.23-24開催の広島湾岸トレイルランに参加してきました。距離109km、累積標高6900m、広島ゲートパークをスタートし、都市周辺の低山をつないで、再びゲートパークに戻ってくる長い旅。

自身、久しぶりのロングトレイルであり、今年初のトレイルレース。何を準備しよう、とか、当日のコンディションはどうなるんだろうか、とか、不安要素しか浮かんでこない性格で…大会前にギアの購入とか目移りしてしまっていた。(ちゃんと練習しろーw)

そんなうつつを抜かしているうちに当日はやってくる。前日の受付のためスタート会場へ。その前の日には、山域では積雪があり、レース中はずっと雨模様とかいうし、受付の日がなんと心地よい天気だったことか。いずれにしてもコンディションは良くない事は間違いない、泥試合をどう楽しむか。雨となると去年のボルケーノ(低体温)の反省を活かせる機会ではないかと言い聞かせる。そのための準備もばっちりしたはずが、後ろ髪引かれるほど不安だらけ。

当日は宿から会場まで送迎バスが出ていたので、難なくスタート前のセレモニーに間に合う。未明から降り始めた雨がしとしとと、思ったより降水量少なめか?けど、止まっていると若干の寒さを感じるくらい。稜線出て風でも吹かれたらやばそうなどなど、これから迎える天候を心配しつつ、ウェアリングの調整をどうしようかと考えつつ、ザックに入れた装備を確認(いつまでやっているんだ!心配症w)。

九州からも多くのランナーが参加していたのもあり、知り合いにも会えて、気持ちがほぐれる。顔合わせられるのは、ここで最初で最後だろうから雑談しながらスタートを迎える。
6:10スタートのグループBなので、6:00スタートのグループAを追っていける、なおさら気が楽だった(本当はそんなわきゃない)。自分でざっくり立てたタイムスケジュールに合わせて進むだけだけど、途中からなおざりになってしまうのが性格的にも分かっていたので、少しは下方修正の対応をしつつ、目標を達成しようと考えた。ま、コンディションがコンディションなだけあって、うまくはいかないだろうから怪我なく安全に、と。

雨に打たれつつ淡々とトレイルの入り口まで河川敷をキロ5分30〜キロ6くらいで走る。急登は歩き走れそうなとこはたんたんと走る。また走れそうな下りのトレイルは攻めた。

標高が上がると気温も下がるし、風も吹けばさらに体感も冷えを感じるから、できるだけ手先は冷やさないように、ファイントラックドラアレイヤーインナーグローブ、rxlメリノグローブライト↔︎百均作業用ゴム手袋、ある程度水もはじく山旅旅防風ミトンをこまめに着脱した(テムレスは使わなかった)。末端の冷えだけは個人的に嫌だったから意識した。
ウェアはOMMコアベストにパタゴニアミッドウェイトクルー、ストームレーサージャケット。inner factの変態パンツにランパン。
五本指ラミー靴下。topo MTN racer3。

眼下にはガス。

A3上深川までは順調に進む。このあと白木山までの登りを迎えるため、少し長めに呼吸を整えた。滞在しすぎると身体の冷えを感じるのでエイドワークも要になる。
黙々と登り切ると白木山での眺望はガスと風にてそそくさと下りへ。ここの下りで、思いっきり滑って背中ごとベタっといってしまう。先行されていた選手は滑り台のようにズズズーと数メートル行くのを目の当たりした直後の出来事だった。シューズのグリップが良かったのもあり少し安心してしまった時の出来事だった。

撮影 みついしんたろうさん

もうこうなると開き直ってしまう。残り70kmもある訳だから、トレイルの下りは慎重に、攻めれるロードの下りは攻めていこうと割り切った。が中倉峠のながーい登りはとぼとぼ歩き倒した。ただ同じようなペースの選手(試走されていた)と話しながら峠のピークまで行けたので、ここはメンタル的にも助けられた。

中倉峠の道中にミツマタ。

A6南原にて時間的にも日没を迎えるタイミングでもあったのでヘッデンの準備。ここでも螺山の下りと茶臼山の下りは気をつけてとアドバイスを受けた。茶臼山の下りは確かにズズーとは行ったが派手にはいかなかった。前にベタっとダイブしてしまうのもなんとか回避したかったので慎重になった。

なんかのキャラ?

A7にでドロップバッグを受け取りはしたが、着替えず靴下を替えたのと、カーニーグーとPRローションを塗り直し、補給と長めの休憩をとった30分くらいいたかも。暖房があったので身体を冷やさないように努めて、後半への準備。
基本的に遅くても走れていたし、登りも止まらずに行けていたので、汗はかいても身体を冷やし続ける状況を回避した。
阿武山まで登り、広島南アルプスの小刻みにくるアップダウンと格闘した。
終盤の木段が結構、疲れた足に追い打ちをかけてくる。左膝がかなり痛みだしていたので辛かった。

A8にて。撮影 堀田さん


お見苦しい足を撮っていただく。撮影 堀田さん

最後のロード9kmは雨に打たれながら膝の痛みに耐えながら黙々と走る。1人で走っていたらきっと、歩いている時間が多かったと思う。運良く1人ではなく数名のパックになった感じだったので、助けられた。ここまでくると攻める意欲というか、ペースを落とさないように行こうとしか思わなくなっていた。

広島ゲートパークの明かりがようやく見えた頃には、安堵感、達成感が優っていた。ゆるっとゴールテープをくぐり抜けたほど、やってやったー!というか、無事帰ってこれた感が溢れていた。

奥宮さんと。

ただ、ゴールした時間が3時、朝の始発の路面電車が動き出すまで、ゴール地点のストーブ前にてウトウトしていた。
何よりも、大きな心残りは、前日に購入した帰りの電車の切符の日付を間違えて購入してしまったことだ。なぜ3/23と言ったのだろうか⁉︎
必携品チェックを通過し、ゴールテープを切らせてもらったにも関わらず、帰りの改札口を通過できないという痛いミスを最後に味わった遠征ならではの?ほろ苦い思い出となった。

大会自体はとても雰囲気よく、スタッフの方々が身体冷えてませんか?体調大丈夫ですか?あと少しですよ!とか気遣いと励ましもあり、コースのコンディションもフォローしていただいて、満足の行く大会でした。

前日の広島風お好みは美味かった。

道中、投入したもの、痛み止めロキソプロフェン3回、芍薬甘草湯3、4回、補中益気湯1回、magma2回、7〜8kmごとに行動食(主にカロリーメイト200kcal+ジェル100kcal)

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