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美味しいはなし:スコーン最強説

最近スコーンをよく焼いている。どのくらい焼いているかというと、この1週間で4-5回は焼いた。

ある本を読んでいてクロテッドクリームっておいしいよな、と思い出し、日本だとあまり売ってないけど、本場イギリスのお隣ドイツなら打ってるんじゃね?と思い立っていつものネットスーパーで検索したら案の定売っていたのでポチっとしてしまい、クロテッドクリームを買ったからにはスコーンを焼いてみなくては、ということでおそらく初めてスコーンを焼いてみたら、これがめちゃくちゃ簡単なのである。

基本の材料は、なんと、「粉、ベーキングパウダー、バター、牛乳、砂糖」のみ。私が知るお菓子レシピの中でもかなりシンプルなラインナップである。

これに卵やヨーグルトが必要なパンケーキよりも更に簡単。(ドイツにはホットケーキミックスが無いのと、甘さを自分で調節したいので私は毎回粉から作っている。)

しかも、スコーンは、フードプロセッサーでガーっとやれば、生地づくり所要時間は3分な上に、切って焼けば型もいらない。バターも冷たい方がいいので、作りたくなって冷蔵庫から出してすぐ使える。柔らかくしたり溶かしたりする必要ナッシング。

更に、焼き時間はたったの12分程度。

思い立ってから、食べ始めるまでに、20分程度でできてしまうのである。

しかも、熱々ふわふわカリカリのスコーンに、ほんのり酸味のあるリッチなクロテットクリームと、近くのフランスパン屋で買ってきたラズベリージャムをつけて食べると、甘いものが別にそんなに好きでもない私でもハマるおいしさ。

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なにより、平日の日の朝に、自分でオーブンで焼いた熱々のスコーンが食べられるなんて、これを幸せと呼ばずに何と呼ぶのか。

イギリスのお菓子スコーンとイギリスのクロテッドクリーム、フランスパン屋で買ったフランス風?ジャム(でもドイツでよく食べられるマジパン入り)…英・仏・独のまさに夢の競演である。

実はここ数日、ケルンで行われている展示会のお手伝いをしていて、5日間朝から晩まで展示会場にはりついていてとても疲れていたのだけど、その間にも2日おきくらいに朝せっせとスコーンを焼いて食べて出勤していた。

隣のブースのお姉さま方には「えらいねー!いつそんな時間あるのー?!」と驚かれたけど、これはもう趣味であり、私なりの気分転換であり、生きる喜びなのだ。一日中好きなものを食べる余裕がないうっぷんと、一日忙しく働いて疲れた神経を「スコーンづくり」で静めているのである。

昔から、テスト期間中になると夜な夜なパンを焼いていたのだが、それと同じである。

思うようには進まない現実世界で、お菓子やパンを焼いたり、料理をしているときだけはこの世の諸々を忘れ去って今この瞬間に没頭し、その結果美味しいものが出来上がる(適当に作るのでしょっちゅう失敗もするが)。

さて、「一瓶買ったクロテッドクリームが無くなるまで」と言い訳してスコーン祭りを開催していたが、今日ちょうど瓶を食べきってしまった。

バターたっぷりなスコーンと、カロリー爆弾なクロテッドクリームとジャムの組み合わせ…続けたら絶対に太る…

次もまた買おうかどうしようか、幸せな悩みである。

私なんぞの体験でも何かのお役に立てればと思って書いていますが、サポート頂くと続きを書く励みになります。