Web会議システムを使ったイベントやワークショップについての振り返り(NPO開催編)

Online Synaptic technologyの小瀬(かずゆき・かーず)です。

2020年の3月、COVID-19禍は日本でもその流行の兆しがみられ、私自身も4月1日よりテレワークを開始。9月現在でもこの生活がしばらく続くと見込んでいます。

武漢で流行が始まったこのウィルスに対して、「これはおそらく大変な事になる」と直感した私は3月から、自分の所属するNPOにてWeb会議の活用に関する活動に注力してきました。

NPOでの活動

各ワークショップやイベントに関する報告は、以下NPOレポートページにその活動をアップしています。

https://www.faj.or.jp/theme/online/report/

第一フェーズ 導入期

まずは、楽しみながらWeb会議システムに慣れてもらい、かつそのポテンシャルを感じてもらうという目的から、対話型ゲームである「人狼」を用い、Web会議に慣れるというプログラムを作りました。

この方法では、「Web会議に興味がある」「人狼をやってみたい」という2つの層の参加があり、7回の開催は告知から数時間で定員に達するという状況になりました。

しかし、3月中旬になると、各地で開催されていた会場での定例会(勉強会)の中止が相次ぎ、Web会議の使い方の解説に対する需要が高まりました。

先述の「人狼」では多くの参加者に対応できないため、講座型の説明会「はじめてのZOOM」に切り替え対応を行ってきました。この講座は時には60人以上の参加者が参加する講座となりましたが、NPOでの開催という無償の会にあるにもかかわらず、心ないクレームなどもあり、その後は有償の講座に切り替えることとしました。

第二フェーズ 拡大期

4月になってもCOVID-19はその衰えを見せず、緊急事態宣言など対面で大人数を集めて行う活動にはさらなる制限がかかるようになりました。

一方、Web会議システムでは会場の準備や、個々の受付など必要とせず100人を超える会議やイベントの開催が可能でした。

そこでこのポテンシャルを試すため、定員を200人としたイベントを2回開催しています。イベントでは話題を提供してくださる方をお呼びし、その話題について、参加者同士が対話を行うというスタイルのイベントを2回(+1回はお試しだったので100人)開催しました。

いずれも160人を超える参加者が参加したイベントとなりました。

2020年4月18日(土)開催「私たちはオンラインとどう関わっていくのか?

2020年5月4日(月・祝)開催「私たちはオンラインとどう関わっていくのか?」

こういった実績もあり、平田オリザさんのワークショップ開催でもお声をかけていただけたという経緯があります。(詳細は以下リンク参照)

平田オリザさんのオンラインワークショップをプロデュースさせて頂いた話

第三フェーズ 研究期

現在は、Web会議システムを使った新しい学習方法の研究や、Web会議の進め方、活用について研究を行っています。

5月に開催したテーマでは、予め参加者に当日の提示資料を送り、感想などを受け取ってワークショップを進めるという方法を試みました。これはブレンデッド学習のやり方の一部を参考に行った試みです。

2020年5月定例会4レポート『私たちはオンラインとどう関わっていくのか』

また7月にはWeb会議で独自に発生しうるトラブルについて考えるワークショップを実施しました。

2020年7月定例会4レポート『オンライン会議のトラブルを切り抜ける』

これらで得られた知見は、今後の活動で活かして行こうと考えています。

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