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中小企業が本気で「広報」に取り組んだら、いいことしかなかった。

皆さんの会社では、「広報担当」ってどんな存在でしょうか?

大企業の場合、広報の専任部署があることが多いです。でも、中小企業の場合は「そもそも専任の広報担当者がいない」「総務担当が兼務してる」というケースも少なくないですよね。

ちなみに、ユニークワンは40名ほどの小規模な会社ですが「ブランドコミュニケーション部」という広報業務に特化した部門があります。

ブランドコミュニケーション部のメンバーは5名。たった40名の会社で、5名も広報部門にいるのは他の会社ではなかなか無い比率。

ですが、うちの会社が広報にここまで力を入れているのには理由があるんです。


「広報」ではなく「ブランドコミュニケーション」

一般的な広報は社内調整やリリース文の作成、メディア各社とのコミュニケーションなど、裏方的な仕事がほとんどです。

しかし、ユニークワンの広報担当は違います。いわゆる「広報」的な仕事に加え、販売・採用におけるリード獲得という、ビジネスプロセス上で欠かせない役割を担っています。

たとえば「リード獲得」としては、ユニークワンの「コラム」月間30万PV見られており、月350件もリードを獲得しています。

また「採用マーケティング」としては、ユニークワン公式noteを運営。社員インタビューなど、ユニークワンの解像度を高める記事をコンスタントに公開した結果、内定率が5倍に伸長したんです。

この記事では「広報部」と書いてますが、実際の部署名は「ブランドコミュニケーション部」。この名称は、結構こだわってつけたものです。

外部メディアだけでなく、お客様・求職者・社員など、どのステークホルダーからみても「ユニークワン」というブランドが矛盾なく保たれる状態にしたい。そういう願いを込めて「ブランドコミュニケーション」という単語を使ったんです。

部署名のとおり、現在は社内外のあらゆるステークホルダーに対するブランディングを行っており、特にWebマーケティングが重要な昨今においては会社業績にも大きな影響を与えています。

ブランドコミュニケーション部を発足したのは2020年秋。当時は正直、ここまで成果が出るとは思いませんでした。今思うと、このネーミングはかなりナイスな判断だったな、と思います。


最初はずっと無風。しかし2年後、爆発的に伸びた

今でこそ絶好調の広報部門ですが、部署を立ち上げてから1年くらいは、まったくの「無風」でした。

ブランドコミュニケーション部を立ち上げた理由は2つ。

2020年秋ごろまでは、新規顧客を獲得するメインチャネルは金融機関やクライアントからの紹介が中心でした。しかしこれだけに頼ると、再現性が低い。新規のお客様からコンスタントに問い合わせが来る状態を作りたかったのがまず一つ目の理由です。

2つ目の理由は、採用ミスマッチの防止。ITベンチャーには現実的に大変な部分もあります。誤解のない状態で応募してもらいたいという想いから、あわせて採用広報も強化することにしました。

満を持してブランドコミュニケーション部が始動したものの、コラムやnoteを書いても、ほとんど見られない…問い合わせも増えない… 立ち上げ当初の数か月は、部署のメンバーはキツかったはずです。

しかし、粘り強く発信を続けました。

すると、1年後には月間リード数100件を突破。2年後には会社サイトのPV数が月間30万PV・リード数350件以上に。ブランドコミュニケーション部発足当時と比べると、2年間でPV数は15倍・リード数は7倍にも増加しました。

具体的な方法論については、会社noteの方が詳しく書いてあります。

「採用ミスマッチを防止したい」という目的に対しても、広報がかなり効いています。特に、noteやSNSをみてユニークワンのミッションや社風に惹かれて入社した、という声が増えたのは嬉しかったです。

ちなみにnoteでの発信を続けた結果、思わぬ副作用がありました。noteさんから評価され、セミナー登壇などを依頼されるように。ついには、note proのセールスパートナーにも認定いただくことになりました。

また、気がつけば新聞などマスメディアの露出回数も増えました。広報といえば、この「メディアへの掲載数」を重視してる会社も多いと思います。

正直ユニークワンでは、メディア露出が最重要課題ではなかったのですが。情報発信をきっかけに新聞社から問い合わせが来る、なんてことも複数回ありました。


「広報」に必要なのは、経営者の理解と覚悟

ユニークワンの広報活動が上手く行ったのは、「良質なコンテンツを発信していけば、いつか必ず報われる」と信じ続けたからです。もちろん、現場メンバーが優秀なおかげで成果が出たというのもありますが、根本にあるのはこの信念だろうなと。

売上に直結する営業部門と比べ、広報部門の活動は売上への直接的な成果がみえにくい。中小企業の経営者にとって、広報部門への投資はなかなか勇気がいるものです。

経営者が短期的な成果を重視している場合、「プレスリリースを頑張ってるけど、売上にどう貢献してるの?」「SNSとかブログとかやってるけど、フォロワーも多くないしやる意味ある?」と、広報の活動を軽視しがちです。

しかし、コンテンツは長期的な資産となります。記事コンテンツが上位に表示されれば、何もしなくてもお客様が自社を見つけてくれる。求職者が、noteを見て応募を決断する。SNSでたまたま見かけた人が「ユニークワン」と検索してくれる。

直接的な成果は見えにくいけど、会社の成長へ確実に貢献する役割=広報だと、私は捉えています。

目に見えにくいけど大切なことに投資する判断ができるのは、会社の中で経営者しかいません。

私が「広報に投資する」と判断できた理由として、コンテンツ発信の成功体験があります。

ユニークワンは、「にいがた通信」をはじめとしたローカルメディアを運営しています。

地域に埋もれている価値ある情報を、地道に発信し続けたんです。そしたら読者は徐々に増えていき、現在では月間740万PV(全メディア合計)を誇るメディアに成長しています。

今はありがたいことに、広告やタイアップ企画の問い合わせが毎日来ている状況です。つい最近、日本経済新聞にも取り上げてもらいました。

私の例は極端かもしれませんが、このように経営者がコンテンツの力を信じて投資できるかどうかは、企業が成長できるかの分かれ目になると思っています。

とはいえ、ノウハウも経験もない状態でコンテンツに投資するのは、かなり勇気が必要なこと。その場合は、実績のあるプロに相談してみてはいかがでしょうか?(ぜひ当社にもご相談ください笑)

「コンテンツの力で地域社会を豊かにしたい!」と興味を持ってくれた方は、ぜひ採用サイトを見てみてください。

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