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カンボジア DAY6

目が覚めると、とあるカンボジアの農村部にいた。

耳を澄ませば、外で子ども達の笑い声がたくさん聞こえてきて、頭が少しづつ理解を始める

ベットから出て、外に出ると周りは赤土で、ニワトリが鳴いている。

ここではいつも通りの朝。

だけど、久しぶりに来た自分にとっては、懐かしく、とても気持ちのいい朝

こんなポエム的なことを書きたくなるくらい感傷的になった。


外では、隣の家の子(ティナ)が遊んでいて、一緒になって遊んだ。

かくれんぼや、オセロ、鬼ごっこなんかをしながら朝からはしゃいだ。

鍵盤ハーモニカを持っていて、20分くらい聞かされたりもした。

朝ごはんを食べに市場に行こうとすると、11歳のティナが「カズ1人じゃ心配」と言って着いてきてくれた。

前からバイクが来ると、バイクきたよ!!と大きな声で教えてくれて、なんとも愛くるしい。

帰っている途中、女の子は、自転車を止めて、何か言ってる。

「アイスが食べたい。」

「お金は?」って聞くと「ない。」って答える。

さてはこれが狙いか。

そう思いながらも、なんとも愛くるしい上目遣いに負けて、市場についていってくれたお礼と言って奢ってあげた。

そんな朝から始まった1日は、非常に濃いものとなった。


ティナが10時に学校に行くと言って出た後、インターンの先輩が村にやってきた。

そこから、住み込みスタッフ巡りの旅が始まった。

まずは、このnoteにも昔よく出てきたダエン。

コロナで学校がクローズした後、プノンペンで働きに出ていたが、最近お父さんの体調が悪くなって村に戻ってきた。

お父さんは、肝臓の病気でしばらくご飯が食べれていないようで、痩せ細っていた。

恐らくそれほど長くないような雰囲気だった。

お父さんを介護するダエンは、またCBBに戻りたい。

日本語を勉強したいと言っていた。

不意に、部屋から何かを持ってくると、それはCBBにいた頃の写真だった。

懐かしい写真をいつまでも大切に持っていてくれた。

「自分」のしてきたことが、少しだけでも覚えてくれていたことがとても嬉しかった。


その後、もう一世代前の住み込みスタッフを巡った後、生徒との再会を果たした。

前日にあった、パトラが、今日の5時にニンの家に集合と言ってくれていたのだ。

ニンの家に着くと、遊びに行こう!と言って、夕陽が綺麗に見える場所に連れていってもらった。

久しぶりに会う子達は、すごく成長していた。

10代前半の子達にとっての4年間ってぐんぐん成長していく。

身長だけじゃなくて、顔つきや声、話し方も大人びていた。

それでも変わらない笑顔や仕草などがなんとも愛らしくて、懐かしくて。


自分は、この4年間でどれほど成長できたのだろうか。

大学を卒業して、営業の仕事を始めて、英会話の先生になった。

もう背は伸びないし、声や顔もそんなに変わらない。

それでも、色んな経験をして自分が生きていて楽しいと思える瞬間を作る術を少し見つけられた気はする。

子ども達の成長を見て、ただ感心することは誰でもできる。

でも、それじゃ少し寂しい。

自分自身、もっと楽しい人生を送るためにも、彼ら彼女らに会って成長を見届け、その成長に負けないくらい自分も成長していきたい

2年後3年後の子ども達は、もう農村部を出てプノンペンなど散り散りになっているかもしれない。

だからそう思って、子ども達に、また1年後に会いにくるねと伝えた。

これから1年間、ワーホリを通して、語学力を身につけて、色んな国の友達を作って人生を豊かにしたい。

みんなに胸を張って会える日を楽しみにして。


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