さよならだけが人生か。でもさよならにも言い方がある。(10)

12月7日。
昨日、主治医から電話があり、
現在の病状の報告を受けた。

現在でも「死にたい」発言はあるものの、
よくある、85歳のボヤキ
(年はとるもんじゃないよ的な)に
変化しており、思いつめている感じではない
とのこと。
再発していた、肺炎は治ったので、
抗生物質は一旦終了したが、
これからも、唾液の誤嚥などで、
発熱する可能性は充分にあるらしい。
それでも、このタイミングで
療養型病院への転院の準備をすすめましょう、
とのことだった。

母のようなケースでは、
肺炎と治療をなんども繰り返して、
最後には、肺炎で亡くなる、
というケースが多いと、前回説明を受けた。
それがどのタイミングでくるか、
ということなのだろう。

今日は病院の看護師さんより電話があり、
おむつやパッドなどがもうすぐなくなるので、
持ってきてほしいとのこと。

これまでも、2週間に一度くらい、
こんなに?と思うくらい必要らしく、
言われるままに、購入しては、
週2回の洗濯物の回収とお届けのついでに
持っていく日々。

介護用の紙おむつの種類はあまりにも多い。
「横をテープでとめるタイプ」と
何度も強調されているので、確認して購入。
自転車のかごにぎゅうぎゅうと入れて、
走行中に飛び出して落ちないように、
風呂敷を上からかけて、
かごに結び固定する技を身につけた。

病院で看護師さんに、母の様子をたずねると
リハビリが始まって、今日は車椅子に乗った
とのこと。

「自走して勝手に動いてしまうので、
ベッドから勝手に乗らないように
少し拘束はさせてもらっています」
ということなので、
身体機能が少し戻ってきたのかも?
とほっとする。

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