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様々な健康情報が流行る陰にあるものとは

ネット上では様々な健康情報が流行っては消え、流行っては消えていきます。

本来健康情報に流行り廃りはないもののはず…
しかし、様々なものが流行っては消えていくのが日本の健康情報なのです。

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今までに流行っては消えていった健康情報

わかりやすいもので言えば、ダイエット情報なんかは流行っては消え、流行っては消えていく健康情報の代表かもしれません。

リンゴダイエットとか寒天ダイエットとかバナナダイエットとか…
私もやったわ…という人もいるのではないでしょうか?
ちなみに私もやりましたし、一番はまったのは寒天ダイエットだった気がします。

それ以外にも色々な健康情報が出回っていました。
海洋深層水や水素水などが流行った時期もありますし、今は腸活に名前を変えていますが、発酵ブームの引き金を引いたのは甘酒だったように思います。

そういえば脳トレが流行った時期もありましたね。

ただ一昔前の健康情報の流行り廃りは、ダイエット系の情報が主流でそこまで健康被害に結びつくものはありませんでした。効果もないけど、健康被害も起こさない…
そのようなものがほとんどだったからこそ、笑ってみていられたのだと思います。

しかし、ここ数年話題になる健康情報はそうも言ってられないものも残念ながら出てきてしまっているように感じます

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怪しげな健康情報が流行る背景にあるものとは

書店に行くと、「○○でガンが消えた」や「〇〇すれば病気にならない」系の書籍が健康本コーナーにはあふれかえっています。

正直まともな本を探す方が大変な書店もあるぐらいです…
見渡す限り、とんでも情報ばかり…

でも買う人がいるから、出版されるのだし、書店に並べられるのです。
なぜ、このような情報がこんなにもあふれかえるようになってしまったのでしょうか?

その一つに、「健康でいなければならない」「病気になってはいけない」という強迫概念があるのではないかと感じます。

食事や生活習慣が病気を作る…と言われれば、普段料理を作る人は、家族の健康は私の食事にかかっているのだと…思う人もいるでしょう。
家族が病気になった過去がある人にとっては、私の食事のせいで家族を病気にしてしまったと思い込んでしまう人もいるかもしれません。

もちろん、高脂血症や高血圧、糖尿病など生活習慣病と言われるものは、普段の食事や運動習慣が病気の原因になることもあります。
しかし、全てがすべてそうとは限らないのです。

同じような食事をしていても健康な人もいればそうでない人もいる…
病気のメカニズムなんてまだまだわからないことの方が多いのだと思います。

でも、最近のSNSやネットでは病気になったのは、食べてきたものや生活習慣が原因と煽るものが増えてきたように感じます。
そして、その煽った先にはあるものは…
民間療法だったり、怪しげな治療だったり、怪しげな商品やサービス、高額セミナーだったりします。

確かに、健康に関する知識や情報を知ることは大切です。
でも、不安に煽られて、健康に完ぺきを求め、何か知らない情報はないか?と探し求める人の心の隙間に、怪しげな情報が入り込んでいってしまっているのではないかと思うのです。

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ヘルスリテラシーを身に着けることが自分や家族の健康を守ることになる

世の中には様々な健康情報が溢れています。
だからこそ、健康情報を探し求める前に必要な事があります。

それが「ヘルスリテラシーを身に着ける」ということです。

様々な情報を見る時は、以下の点に注意してみると、怪しい情報とそうでない情報を見極めるヒントになるかな?と思います

・根拠のない情報を信じない
・エビデンスや根拠になるものを確認する
・エビデンスのレベルを確認する(ちょっと難しいけど)
・誰が言っているかは大事
・でも医師や医療者の言っていることが正しいとは限らない(残念ながら)
・民間療法で治療に値するものはそもそも医師法違反(治すとか病気にならないとかはNG)
・なんにでも効く万能なものはそもそも存在しない
・現代医療の否定から入る情報は参考にしない
・人の不安ばかり煽る情報には耳を貸さない
・病気になることを母親など(家事を担う人)に責任転嫁する人の情報は見ない
・全ての病気の原因が生活習慣にあるわけではない
・病気なることを責めない

エビデンスレベルの話は難しいので、また機会があれば記事にしていきたいと思います。

怪しげな情報に騙され、本来受けるべき医療を拒み、逆に健康を害してしまった…そんな風にならないためにもヘルスリテラシーを身に着けることは今後、ますます必要になってきます。

そして、何より病気になることがダメなわけではありません。
病気なること自体ははどうしようも出来ない場合もあります。

病気なっても、そのことで過去を悔やみ、怪しげな治療に足を踏み入れるのではなく、どのように治療と向き合い、これからどのように病気と付き合っていくのかを考えるほうが大切なのではないでしょうか?

医療の力ではどうしようも出来ないことの方が、実はまだまだ多いのかもしれません。その現実を受け入れること。そうすることで、何か秘密の治療法や健康法があるのかもしれないと、情報ジプシーにならなくても済むのかもしれません。

人を救うことができる治療法があるはずだ…医療に限界はないはず…
そんな思いが、怪しげな民間療法や治療をうみだし、広げる要因になっているのかもしれないなと思うのです。

そしてこれは妊活や不妊治療の世界でも言えることなのかもしれません。

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