№6137:「居心地」と「やりがい」をすり替えた末路
こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。
2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの「スモールジム」を全国に展開中です(2024年度内に全国50店舗体制見込み)。
さて、昨日は「会社を辞める理由がないと言っている社員の実態」というnoteを書きました。
こういう会社は一見、満足度が高いように感じるが、多くの実態は「単なるゆでガエル集団」であると。
こういう社員がよくやっているのが「居心地とやりがいのすり替え」です。
口では「やりがいがあります」とか「社長についていきます」と言っている。
が、その実態は居心地の良さを求めているだけであり、自己保身である。
こういう社員を増やしてしまうと事業が成長しないということになります。
社長も最初のうちは社員が居心地の良さを感じてくれることを嬉しく思いますが、これはどこかで「このままでは事業が成長しない」というジレンマに突き当たるはずです。
ここで事業の成長に舵を切ったとします。
この時、「やりがいがあります」とか「社長についていきます」と言っている社員が同じ船に乗るかというと、必ずしもそうはなりません。
社員が会社の成長についていけなくなるからです。
では、何故、成長についてこれなくなるのか?
1つはスキルの問題です。
会社の急速な成長にともなう業務の高度化や専門化に対応できなくなります。
こうなると「自分は必要ないんじゃないか」「自分の居場所がなくなる」といった感情になります。
2つは存在感の問題です。
まわりに優秀なスタッフが増えてくると、必然的に自分の意見が通りづらくなります。
すると「以前は意見を尊重してくれたのに・・」と思い出します。
3つは人間関係の問題です。
例えば、社長との距離。
社員が数名だったころは友達みたいだったのに、社員が100名になったら遠い存在になってしまった。
こういうことはよくあることです。
成長にともなう組織の変革や価値観の変化に対して違和感を覚えることも少なくないでしょう。
で、最終的には自分自身のペースで働きたいとか、意思決定の自由を持ちたいという願望が上回ります。
それはそれでよいと思います。
が、経験的に断言できるのは「その行く先が小欲ビジネスである」ということです。
大切なのは「ビジョンの共有」「配慮範囲の共有」です。
事業というのはこの共有によって、社会に対して正しく拡大していくのだと思います。
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