№6261:「切り抜き」や「噂話」は無視してOK
こんにちは。遠藤です。日本の健康社会問題解決のため、2020年から予防型ジムである「スモールジム」を全国に展開中。ビジネスリーダー輩出を目指す「オンラインビジネススクール(FBL大学)」も2013年から運営しています。
さて、昨今は「切り抜き」が当たり前になっています。言うまでもなく、「切り抜き」という手法は良くも悪くも簡単にイメージ操作ができます。例えば、10分の会見等で9分ポジティブなことを言って、1分ネガティブなことを言ったとします。これを3日間やって、そこから1分×3の動画をつくれば「3分」という超大作のネガティブ一色の動画が完成します。見た人のほぼすべては「この人はネガティブな人間だ」と思い込むことでしょう。他の27分はポジティブなことしか言っていないのにです。
「切り抜き」は会話からも悪用できます。例えば、AさんがBさんに「Cさんは性格が悪いですよね」と言ったとします。それにBさんが「そういうところもありますよね」と言ったとします。が、Aさんがこの部分だけを切り取ると「BさんがCさんのことを性格が悪いと言っていた」という偽情報が完成します。Bさんは簡易的な相づちをしただけなのに、あたかも「Bさんがそう言っていた」というように切り取られてしまうのです。噂話も似たようなものですね。そこに事実は皆無です。
何事もそうですが、このような「切り抜き」であり「噂話」が流布するのは「自分の主張を都合よく強化するため」です。テレビ番組などでも、生現場は全然面白くないのに部分の切り抜きや再編集によっていかようにも面白くできると言います。が、これは事実を見れていないことになります。もちろん、テレビ番組はそれで楽しめるからいいですが、実生活がこれでは困ります。こうならぬためには物事を俯瞰して見ることであり、前後の文脈をしっかり捉える習慣を有すことが不可欠です。Ⅹに代表される短文表現等にも本質はありません。これらを否定するものではありませんが、見なくてもやらなくてもまったく問題ないと思います。