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№6169:経営者が「手足」になってはいけない理由

こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの予防型ジムである「スモールジム」を全国に展開中です(2024年度内に全国50店舗体制見込み)。

さて、連日記している「大欲の話」を続けます。経営者が「大欲」、すなわち広く社会のためになる活動をするときに重要なのが「経営者が手足になってはいけない」ということです。「手足」というのは「身体を使うこと」です。経営者が手足となって具体的な業務を行っているうちは絶対に事業は拡大しません。ここでいう「事業の拡大」は先日記した「コミュニティの拡大」とご理解ください。

誤解のないように先に言っておくと「現場に出ること」を否定しているのではありません。が、ここに落とし穴があります。経営者が現場に行くと、現場スタッフは喜びます。さらに一緒になって駅前でティッシュ配りでもすれば、さらに好感度は上がります。「うちの社長は現場主義で素晴らしいです」ということになります。が、これは本質的な活動と言えるでしょうか。

そういう私もつい数ヶ月前までこのことを勘違いしていました。スモールジムの新規オープン店舗の開業集客に手足となって取り組んだのです。現場スタッフは少なからず感謝してくれたかもしれませんが、この間、スモールジム全体のパフォーマンスは低下したと思っています。現場のこまごまとしたことが気になり、また対応することで視野が狭くなり、全体像を見失うことになるからです。

経営者の役割は長期的なビジョンを持ち、組織全体に目を配り、適切な人材を配置して、ビジョン実現に向けてチーム一丸の状態をつくることにあります。経営者は手足となるのではなく、組織の頭脳として機能すべきだと再確認しました。もちろんこれは事業の成長段階によって異なります。結果が出
ていない人に「経営者の役割」など望むべくもありません(ずーっと手足のまま)。はたまた「自分は一生現場でいいのだ」というのも立派な考え方ですし、何一つまったく否定されるものではありません。

しかしそれでは「私たちのビジョン」は実現されないのです。これは現オーナーたちも同じです。いつまでも「1店舗」にこだわっていたら「スモールジム1000店舗構想」は実現しません。組織というのは「ビジョン実現集団」です。個々がそれぞれの責任範囲に対して最適化された行動を実践すること。ビジョン実現集団のメンバーには「ビジョン実現行動」が求められています。

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