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№6260:「アイデンティティの存在する会社」は辞める理由がない

こんにちは。遠藤です。日本の健康社会問題解決のため、2020年から予防型ジムである「スモールジム」を全国に展開中。ビジネスリーダー輩出を目指す「オンラインビジネススクール(FBL大学)」も2013年から運営しています。

さて、私はこれまで「独立起業」を促してきました。その姿勢は今後も変わることはありませんが、最近「独立起業よりも重要なことがある」と考えるようになりました。それが「アイデンテティ」です。「アイデンティティ」とは「存在意義」と解釈される場合が大半です。これをもう一段、掘り下げると「アイデンティティ」とは「自分が自分であること」と「その自分が他者や社会からどのように認められているか」の一致性であるといえます。これを日本語では「自己同一性」というわけですが、まとめると「あなたは何者ですか?」「あなたの会社は何者ですか?」という問いへの一致性が「アイデンテティ」といえます。

世間では「独立起業すること」が、あたかも特別なことであり、優秀であることのように思われます。しかし、それが某健康関連業界のような「我の張り合い」「個人事業主的な人たちの集まり」では社会への影響力はゼロに等しいです。「それなら会社に所属したまま、より広く社会貢献した方がいいだろう」と思います。そこで思ったのが「アイデンティティの存在」です。「アイデンティティ」が共有されている状態で、従業員が自律的に、かつ組織の目標(MVV)と一致した形で活動することができれば、会社にとっても社員にとってもこんなに望ましいことはないでしょう。「アイデンティティの存在」が、企業の持続的な成長と競争力の源泉になると思います。

さらに私は「アイデンティティの存在」こそが「社員が会社を辞めない理由になる」と思います。本来、会社と個人は同一の理念を共有する共同体です。「あなたの会社のアイデンテティ=あなたの仕事におけるアイデンテティ」である必要があります。と考えるなら「アイデンテティ」があれば「会社を辞める理由」がありません。会社を辞めることは「自分を辞めること」になるからです。同時に「アイデンティティの存在」は、多くの仲間が集まる理由になります。組織の使命や理念に共鳴し、その方向性に賛同する同志が「仲間」として参加し、「大欲」に向かって協力し合える文化が育まれます。「独立起業」より「アイデンティティ」が大切。私が独立起業してから17年。1週回ってそう思います。

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