【シーズン3-13：エグゼクティブの成功マインドを磨くCEOコーチング】人を巻き込み動かすための7つの力①～出会う、つなげる
（１）「出会う力」はどんな力なのか？
こんにちは。
エグゼクティブ専門コーチの久野和禎です。
シーズン3では、書籍のタイトルにもなっている「ゴールドビジョン」についてお話ししています。
今回からは、いよいよ「ゴールドビジョン」の中でも、とくにユニークな内容である「人を巻き込み動かす力」について踏み込んで解説していきます。この力を世の中に提案してから7〜8年くらい経ちましたが、いまでも新しいコンセプトであると私は考えています。
実際、仕事の成果につながったりと、人生が劇的に変わることになりますので、読者のみなさんにはぜひ「人を巻き込み動かす力」をものにしていただきたいと思っています。
「人を巻き込み動かす力」といっても、自分勝手に動かすわけではなく、自分が目指している世界に対して協力してくれる人をつくり、増やしていくことを意味していて、「7つの力」で構成されています。
その7つの力について、本連載では 3回に分けてご紹介していきます。
1つ目は「出会う力」です。
協力してくれる人を見つけて、その人に力強く応援してもらい、さらに応援者、支援者、サポーターを増やしていくためには、大前提として「出会う力」が必要になります。
私たちは「助け合いましょう」と教育されてきた一方で、「自分一人でがんばる」ことをよしとする文化、環境の中で育ってきた面があり、「自分一人でやらないとしようがないよね」と思っている人は少なくないはずです。
でも、ゴールを達成するには、自分一人でがんばるのではなく、人の力を借りることが絶対に必要になります。
私たちは自分一人で何かを成し遂げているわけではなく、周囲の応援があってはじめて前に進むことができるからです。そして、応援してもらうためには、周りの人が「この人を応援したい」と思ってくれるような人間になっていなければいけません。
では、目の前にいる人に応援してもらうだけで十分といえるでしょうか。
残念ながらそれだけでは足りません。もっとたくさんの人に会って、いろいろな形で応援してもらい、支援の輪を広げていく必要があります。
（２）新しい趣味をはじめるなら、その趣味を楽しんでいる人たちに囲まれたほうがいい
出会えるならどんな人でもいいわけではありません。
いまの自分の「コンフォートゾーン」の範囲内で出会うとどうなるでしょうか。
いまの自分と同じ環境に身を置いている人に出会うことになり、いまいる場所に、より深く根を下ろしてしまいかねません。
何かを目指しているのなら、その目指す世界のほうにいる人に出会っていかなければならないのです。
ここでは「趣味」を例に考えてみましょう。
新しい趣味をはじめようと思ったなら、その趣味に興味がない人たちと話していても何も変わりません。そうではなく、その趣味を楽しんでいる人たちに囲まれたほうがいいですよね。
自分が進みたい方向にいる人たちに出会う方法については、これまでたくさんお話ししてきました。
一言でいえば、ゴールを設定しさえすれば、その方向に向かうことになり、結果的に進みたい方向にいる人たちに出会うことになるのです。「出会うぞ！」と意識するのもよいのですが、ゴールの世界をイメージして、そこに身を置いている将来の自分をイメージしさえすれば、自然にチャンスはやってきます。
（３）「つなげる力」はどんな力なのか？
2番目は「つなげる力」です。
この力はあまりにもパワフルということもあり、慎重な対応が必要になります。
悪用厳禁です。
それくらいパワーのある内容なのですが、前提として心得ておきたいのは、「コンフォートゾーン」は「人」でできているということです。端的にいえば、「いま自分がいる場所にいる人たち」と「ゴール側にいる人たち」のどちらに属するかが、ゴール達成の成否を決めることになります。
実際には、「現在いる場所」と「ゴール側」との引っ張り合いになります。あなた自身がどちらの人たちとより多くの時間を過ごすかによって、自分の「コンフォートゾーン」が変化するのかしないのかが決まるということです。
つまり、ゴールを達成しようと思えば、ゴールの世界にいる人に会いにいけばいいのです。そして、ゴールの世界にいる人とつながることができれば、あなたはそちらにグッと引っ張られて、ゴールに一歩近づくことになります。
話を「つなげる力」に戻しましょう。
そもそも「つなげる力」を活用して、「誰」と「誰」をつなげればいいのでしょうか。
たとえば、ゴールの世界にいるAさんがいたとして、あなたとAさんがダイレクトにつながればいいのですが、それだけだと「細い糸」になりがちであり、補強する必要があります。
では、どうすればいいのでしょうか。
あなたとAさんとの関係を強化する「他の人間関係」をつくってしまえばいいのです。あなたとAさん以外の人を「つながりの輪」の中に招き入れて、サークル、あるいは塊をつくってしまえば、あなたはいまよりもAさんのいる「コンフォートゾーン」に近づくことができます。そうやって少しずつ関係を強化していくことで、やがてゴールの世界の「コンフォートゾーン」の一員として受け入れられやすくなっていくのです。
誤解していただきたくないのは、Aさんと別の人をつなげるのは、その2人がよい関係になることが予想されるからであって、あなたの利益のためではないということです。つながる全員がハッピーな状態になるような人間関係をいくつもつくっていくことによって、結果的にあなた自身もゴールの世界の一員になっていくのです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
次回またお会いできるのを楽しみにしています。
追伸、『フィードフォワード』が増刷になりました。
地道にコツコツと必要な方に届いているようです。
ありがとうございます。
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