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[小説 祭りのあと(14)]一月のこと~フラミンゴのじいさん(その2)~
生憎の雨模様。駐車場の軽自動車の中で、僕はかおるが到着するのを待っていた。
日曜日はアルバイトも用事も何もないと言っていたが、さすがに朝の七時は早かったか。
八木青果店の角から水色の傘が見えてきた。何とも言えない格好で、かおるが現れた。
「何ですかその出で立ちは」
「え?この寒さにこの雨が凌げれば、何でもいいかなと思って」
「別にデートじゃないしええんじゃけど。色気も何もないねぇ、相変
[小説 祭りのあと(13)]一月のこと~フラミンゴのじいさん(その1)~
ピコピコ。ピコピコ。ガー。ガー。
「何ですか、それ?」
「えっ、見て分からん?ロボット」
「いや、それは分かりますけど…」
コーヒーカップの横で音を立ててロボットくんはゆっくりと歩いていた。
クリスマス直後にユウジからラジカセを返してもらった後に、僕はただの思い付きだけでガラクタを寄せ集めてロボットを組み立てた。
右目に黒い石を付けた、身長十五センチの小さなヤツだ。
料理上手
中森明菜「TANGO NOIR」
「TANGO NOIR」
作詞:冬杜花代子 作曲:都志見隆 編曲:中村哲
1987年2月4日発売の17枚目のシングル曲。
日本歌謡大賞や記念すべき第1回日本ゴールドディスク大賞「The Artist of the Year」、
また「DESIRE-情熱-」で日本レコード大賞を受賞するなど、文句なく名実ともに圧倒的な存在感を示した1986年を経ての、年明け最初の作品。
同時期のヒット曲は、
小泉
[小説 祭りのあと(12)]十二月のこと~ユウジの鳴らすAマイナー(後編)~
「何、かおるちゃん。ようやくバイトに入れるんか?」
年末試験がようやく終わり、かおるはマスターにアルバイトのシフトの相談をしたのだった。正月三が日だけ実家の北九州に帰り、あとはアルバイトに入れると言うのだった。
「じゃあ、年末までびっちり入れさせてもらうで。忙しくなるけぇのぅ」
年末もまた、商店街が忙しくなる貴重な季節だ。
クリスマスや歳末バーゲンなどのイベントが押し寄せる。
それらの
[小説 祭りのあと(11)]十二月のこと~ユウジの鳴らすAマイナー(前編)~
冷たい雨が降り出した午後六時過ぎ。いつものようにパフォーマーたちがアーケードにちらほらと現れ始めた。
革製のトランクから様々なジャグリングの道具を取り出す者。
大きなケースから出した中古のウッドベースをセッティングする者。
テーブルマジックを披露する者もいれば、ヴァイオリンを構える者もいる。様々な人々が毎日のように集まってくる。
一般的にこういった路上パフォーマーは人が集まることで騒ぎに
本日から長期休養に入ります。
おはようございます。
今日はあらゆる肩の荷が下りて、とても穏やかな気持ちです。
とある地元島根の会社にてITエンジニアをやっているのですが、昨日をもって一旦業務を終え、本日から4月いっぱい休養することにしました。
もともと心療内科に通っている10年以上のうつ病キャリアでして、通院しお薬をもらいつつ、自分に一番合っているITエンジニア業界にて仕事をしています。
今回はその病気が再発しかねないとい
中森明菜「Tokyo Rose」
「Tokyo Rose」
作詞:中森明菜・上澤津孝 作曲:Masaki 編曲:Brian Setzer
1995年11月1日発売の「AKINA」名義でリリースしたシングル曲。
オリコン最高位32位。
ミリオンセラーが連発していた時期において、この順位・セールスは決して上々というものではなかったが、楽曲そのものは当時の彼女にとって見事に「ハマった」作品。
ちなみにこの「Tokyo Rose(東京
[小説 祭りのあと(10)]十一月のこと~嫁入り箪笥(終)~
初冬の分厚く暗い雲が立ち込める、手もかじかむ日曜日の朝が来た。
東口から中田君が現れた。上下鉄紺色の作業着に安全靴。素手はポケットになど入れることなく、寒さもものともせずしっかりと腕を振ってこちらへと歩いてきた。
瑠美ちゃんは三十分以上も前から、寒い外で彼の到着を待っていた。
その間に善彦さんが何を企んでいるのかを聞いてみた。
彼女はずっと善彦さんとは話ができていないらしい。鈴恵さんや真
[小説 祭りのあと(9)]十一月のこと~嫁入り箪笥(その2)~
「こんばんは……」
閉店前の店に訪れたのは、中田君だった。
入社時以来のスーツ姿が、初々しかった。
だが僕は、彼の髪の色が少し気になった。
「そのままの自分を見てもらわんと、意味がないと思ったんです」
あっ……彼の言葉で僕は自分自身を呪った。
自然に発したとはいえ、僕はとんでもないことを言ってしまった。
彼を気遣ったつもりが、彼を傷付けてきた人たちと、僕は同じことをしてしまった。
中森明菜「スローモーション」
「スローモーション」
作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお 編曲:船山基紀
1982年5月1日発売。記念すべき彼女のデビューシングル曲。
オリコン初登場58位。
この年は後に「花の82年組」と呼ばれたスーパーアイドル候補が彼女に先行してデビュー。
1981年末から「センチメンタル・ジャーニー」でブレイクした松本伊代氏。
82年に入ってすぐにチャートを席巻し早くもヒット曲を連発したシブがき隊。
そ
僕のパワーフード〜コメダのフィッシュバーガー〜
昨日は整体の施術後、眠くなってしょうがなくなりました。
でウチに帰って昼寝したら気づけば16時半過ぎ…あーもーやる気なし。
今週はいろいろあり過ぎて、気を張り続けていたせいで、ドスンと疲れが出ちゃったのでしょう。
とはいえ日曜までこんな不毛な時間を過ごすのはイヤ!
こんな時には朝からお決まりのパワーフードをかっ食らって勢いつけるとしましょう!
僕のパワーフードは、コメダ珈琲店のフィッシュバーガ