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遊びは「少し難しい」ぐらいが子どもを成長させる!

これまでにも書いていきましたが、子どもの発達を促すためには遊びや運動で身体を動かす事が必要不可欠です。

色々な遊びを通して、子どもは運動神経を育んでいきます。また運動神経だけではなく、遊びの中から判断能力やイメージといった思考能力の向上にもつながっていくのです。この様に遊びを通して身体を動かすことは人として生きるための能力を高める重要な要素になるのです。


では、発達を促すにあたってどの様な運動遊びが効果的なのでしょうか?僕個人の考えとしては、遊びの種類よりも、遊びのなインドの調整が大事だと考えています。


具体的な難易度としては、「その子が少し頑張る、挑戦すればできる遊び」ぐらいの難易度が子どもの発達を促してくれるのです。


今回はチャレンジしてできる難易度の遊びが発達において重要である事を、実例を交えて記事にしたいと思います。



遊びに集中させる方法

子どもの発達にチャレンジが必要な理由、その一つ目が「難易度が適切であれば集中力が高まる」事です。


自分が子どもの時にやっていたゲームとかを思い出してみてください。例えばすごく簡単な内容のゲームの場合、最初は夢中になってゲームをするかもしれませんが、慣れてくるとすぐに飽きが来てしまいます。かといって、難易度が難しすぎるゲームだと、なかなか内容を進める事ができず、最終的には諦めてサジを投げてしまうと思います。


その点、少し難しいけど、練習したり挑戦する事でクリアできる難易度のゲームであれば、失敗もものともせず、親に怒られるまでゲームに熱中した経験は男の子なら誰でもあると思います。


この様に、少し難しいけど頑張ればクリアできる難易度であれば、子どもは集中して遊びに取り組みます。この集中している状態が非常に大事で、この時、脳内では考える力、集中するための力に必要や前頭前野が活動します。その結果、なんとなく遊ぶよりも脳活動が促進され、発達の促進につながるのです。


ちなみに、ゲームはこの集中力のことを非常にわかっています。徐々に難しくなる難易度や成長を実感する要素を入れるなどして、子どもを飽きさせない工夫が随所に見られます。この様な視点でゲームを見ると、作っている人たちの工夫が見え隠れして面白いです。



程よい難しさは運動能力を引き上げる!

2つ目の理由としては、「自分が使っていない身体の機能を使わせやすい」事が挙げられます。


僕ら人間の頭の中には、自分の身体をイメージした地図が入っています。この地図のことを身体地図というのですが、この地図があるおかげで、私たちは自分の身体を目で確認しなくてもイメージできるし、体を動かす際に「次は右手をこのぐらい動かして… 」と一つ一つ考えなくてもなんとなくのイメージで身体を楽に動かす事ができています。


この身体地図のすごいところは、身体を動かしていくことによってどんどん形状が変化していく事です。

赤ちゃんが手足を動かす時、勢いよくバタバタと動かしていますが、あれは身体地図が未完成であやふやな状態のため、身体のコントロールができずにバタバタと勢いよく動かしている状態になるのです。


そこから全身を色々動かすことによって身体地図が発展していく結果、大きくなるにつれより細かい動作や自分の思い通りの動作ができる様になるのです。


なので、自分の身体地図(ボディイメージ)を発展させるためには、色々な動きを体験し、学習する事が大事になります。


少し難易度が高い程度の遊びであれば、その子が体験したことない身体の使い方や筋肉の使い方が求められます。そのため、できなかったことに挑戦することで、子どもが経験したことのない運動を体験する事ができ、結果その子の身体地図をより成長させる事ができる様になるのです。



いつもの遊びにひと工夫で「より楽しく育てる遊びに」!

3つ目の理由として、「単純に楽しい」からです。

1つ目とかぶるのですが、そもそも楽しくないと集中できません。難易度を変える事で、子どもの飽きを防ぎながら楽しむ事ができる様になるのです。


例えば子どもとキャッチボールを行なっているとします。普通にやっても楽しいのですが、より子どもに集中させたいのなら、ボールをバウンドさせてみたり、少し早く投げてみたりとちょっと難易度をあげてみてください。


少し難易度を上げる事で、普通にキャッチボールをしていた時よりもての使い方や目の使い方の応用が必要になってきます。また子どもも集中しないとできないため、より集中力を使わせる事ができる様になります。


その結果、より子どもの身体地図の発達や集中力の向上を図る事ができる様になるのです。


今回は、少し難しいぐらいの難易度の遊びが、子どもが集中し、身体機能を向上させることを書いていきました。大事なのはその子に合った難易度を考えることと、楽しく遊べる遊びである事が大事だと考えています。


と言っても、必ず難しくしろとか、新しい遊びを考える必要があるとか、そういうわけではありません。前述したキャッチボールの様に、いつもしている遊びにひと工夫加えるだけでも遊びの難易度は変化します。


まずは難しく考えすぎず、子どもと楽しみながらいつもの遊びに少し変化を加えてみてください。



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