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子どもの運動支援を通して感じた、「子供心を思い出す」大切さ




今後子どもの体づくりをメインにした働き方をしたいと考えており、色々と思考しながら活動を行っています。
具体的な内容としては、SNSによる子どもの発達に関しての遊びを発信、小学生を対象にした遊びを通した運動指導を行っています。


実際に子どもと試行錯誤しながら運動指導を行ったのですが、その際に感じたのは、「子どもと接するときは、大人も子どもに戻る必要がある」という事でした。
今回は子どもに実際に関わってみた感じた事を書いてみたいと思います。


子どもの身体能力は確実に低くなっている



まず1番に感じたのが、子どもの身体機能は昔よりも落ちているという事です。色々なところで言われているのですが、実際に活動してみるとかなり大変な状況になっています。
SNSで子どもに関わる活動をされている方のお話を聞く機会があったのですが、特に都会の子どもたちの身体機能の低下が著しく、ある大都市の保育園では3歳になってもまだ歩けない子どもがいる程との事。普通に発達すると1歳前後で歩けるようになるので、かなりの問題だと思われます。


僕が運動指導行った小学生も身体が固くて手が床につかない、走り方がぎこちない、ずっと口呼吸になっているといった問題が見られていました。これらの子を見ていると、子どもの運動を発達させるための関わり方が重要だと感じました。


僕ら大人は「子どもの運動の大切さ」を理解しているだろうか?



では僕ら周りの大人は子どもに対して適切な運動の提供を行なっているのでしょうか?


昔と比べると、運動や遊びの種類やその効果はネットや書籍でかなりの情報を得る事ができる様になりました。しかし、運動の大事さを知っていても、実際に運動を提供している人は少ないことも実感しました。
しかし、情報があるのにもかかわらず、殆どの人がその運動を実践していません。運動の大切さを知らない親御さんはしょうがないかもしれません。しかし、中には子どもの運動指導を行うコーチの人が子どもの運動能力を高める方法をほとんど勉強していない人が多くいるということに驚愕してしまいました。何も考えずに筋力トレーニングを提供したり、根性論を押し付けたり… 。


子どもの身体を作ることは怪我予防にもなるし非常に重要なのに、まだまだ浸透していない事が活動を通して感じられました。しっかりと身体作りの大切さが浸透するように伝える必要があるなと感じました。



そして何より一番感じたのが、大人が子どもとの関わり方がわからなくなっているということです。個人的にはこれが1番の問題だと感じました。

小さい子供に対しても、遊び方がわからないといった悩みが聞かれることがありました。そういった親と子どもの関わりを見ていると、自分は子どもを見ずにスマホを見ておもちゃやテレビで子供に対応している。子どもの「遊んで」という訴えもなあなあで遊んでいる印象があります。

小学校や中学校でも子どもの関わり方がわからない大人が増えているみたいで、小学校に支援活動行っている方の話では、子どもを制動できず学級崩壊が起きているところも増えているとのことでした。運動指導するコーチと話した時も「子どもをうまくコントロールすることができない」と悲観的な発言が見られていました。


子どもの運動機能低下も大きな問題ですが、それ以前に大人と子どもが上手くコミュニケーションできないという大きな問題があることに気づかされました。子どもの身体だけでなく、心の形成に対しても非常に大きな問題だと感じています。


まずは「子ども」に戻って向き合ってみる




そういった子どもたちに関わってきたのですが、関わりの中で、大人が子どもと「本気」で関わることがすごく大事なのではないかと感じています。


具体的にいうと、例えば小さい子どもたちと遊ぶ時は、僕自身も身体を使って思いっきり楽しむようにしています。例えば相撲遊びは身体使いを上手くするために効果的な遊びなのですが、その際も手加減して負けてやるのではなく、ある程度本気で押していきます。


すると子どもも本気で押してくるので足をしっかりと踏ん張れたり、どうやったら効率よく押せるかを子どもながらに考えてくれるようになります。
もっというと大人が楽しまないと子どももその遊びをしてくれません。


積木なんかでもこんなこともできるよと色々作って見せてみると、子どもも色々と試行錯誤しながら作るようになります。


小学生や中学生の子どもも同様です。運動をしながら大人がしっかりと手本を見せたり、子供に負けないようにわざと張り合ってみたり… 。そのように関わってみると、最初はあまりやる気のなかった子どもたちも、楽しそうに運動に参加してくれるようになりました。


また、その場ではあまり乗り気ではなく消極的に見えた子でも、あとで親御さんの話を聞いてみると「またあのおじさんの運動に参加したい」といってくれる子もいたのがとても印象に残っています。それぞれの子がそれぞれの距離感で楽しんでくれたのだなと自信になったのを覚えています。



子どもも自分と同じ目線で遊んでくれる大人の人を敏感に感じ取っています。僕自身が子供とそういった関わりをするように意識しているからかはわかりませんが、子どもの通う保育園へ子どもを送迎すると、子どもに囲まれてしまうことがよくあります。


そうやって全力で子供と遊んだ後、単純に動きが変わったり子どもの雰囲気が変わるのを感じることがあります。このような反応を見るたび、子どもにとって大人が全力で関わることの大事さを感じさせてくれます。



自分がこの半年子どもと接する活動をするようになって、子どもの運動機能の低下も実感しましたが何より大人との関わりが減少しているということを痛感しています。
子どもとの関わり方に関しては色々なメソッドが出ているかもしれませんが、何よりも大事なのは大人が子どもをもっと見て、全力でその子に関わることだ大事だと実感しています。



これからも色々と子どもの活動を通してできることを増やしていきたいと思います。










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