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親は子どもの言葉にならない言葉を感じて欲しい

子どもは大人の様に自分の気持ちをうまく言葉にできません。


大人ほど自分の気持ちを明確にする事ができません。


ただそれは言葉にできないだけで、彼らなりに色々なことを感じています。色々と感じながら言葉にならない声で伝えようとしてきます。


例えば目線。目は口程にものを言うという言葉がある様に、例え言葉にならなくても目線で訴えることは非常に多いと感じます。抱っこして欲しい、起こっている、話を聞いて欲しい、怖かった…。場合によっては言葉以上にその子の本心を伝えてくれることもあります。


例えば空気感。目には見えないものかもしれません。それでもあの人はなんとなく怒っている、悲しんでいる、話しかけて欲しい…。その人の気分によってこうして欲しいという空気感を感じる事ができると思います。子どもはその空気感を感じる事が上手ですし、言葉にならない気持ちをこの空気感で表現してくれます。


例え言葉にならなくても、伝えたい事、感じて欲しいことを子どもは訴えています。時には大人以上にこの見えない感覚をうまく使う事があるかもしれません。


では僕ら大人は子どもたちの言葉にならない訴えをちゃんと聞く事ができているのでしょうか。恥ずかしながらできていない、そういう方も多いと感じています。


大人のエゴで怒る、子どもが言葉にできないからと自分のエゴで振り回す。そんなことをしていて本当に子どもの言葉にならない声は大人に届いているのでしょうか。


子どもの声にならない訴えを親が気づかない、聞き入れない時、子どもは落ち込むかなんとかして自分の気を引こうと行動を起こします。その子どもの甲斐甲斐しさが見ていて悲しくなると同時に、彼らの気持ちを汲み取ろうとしない大人に腹が立ってしまいます。


自分の気持ちだけ優先させて、子どもの声を聞かないで自分のエゴを貫き通す。それが親の姿かと憤りを感じるし、人の気持ちも組めない人なのかと悲しくなります。


そもそも日本人は言葉にならないものを5感で感じるのに長けていた、空気感や間を大事にする人だったはず。知識優位になってしまい5感を感じられない人が非常に増えていると感じます。


僕ら大人も、子どもから感性の大事さを学ぶ必要性があると感じています。

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