見出し画像

「子どもの気持ちがわかる本」で子どもの脳の未熟さを学ぶ

世の中には何冊も育児本が出ています。子どもを育てている親にとって、育児の悩みはつきもの。子どもを上手にしつけようと思ったり、いい子に育てようと子育てに悩むことは誰でもあると思います。


僕も何冊か育児本を読んできたのですが、おすすめはどれですかと聞かれると、迷わずにこの本を挙げたいと思います。

本のタイトルは、「子どもの気持ちがわかる本」です。

画像1



この本から学べることは子どものことをよく知ろうとする事が子育てを円滑に楽しく学べるという事です。今回は子どもを知る事が育児においてとても大事ということをこの本の紹介も兼ねながら記事にしたいと思います。



大人と子どもの脳は違うことを知る

この本の主な内容としては、子どもと大人の大きな違いをまずは知る必要があることを本にしています。子どもと大人の大きな違い、それは脳の発達の違いです。


発達を考えると、大人と比べると子どもの脳は未熟な状態です。具体的には前頭前野という、脳の前側の部分が特に未発達です。前頭前野の役割としては施行する能力や言語能力、判断能力や理性を司る部位で人間として非常に大事な領域になります。


子どもの場合、この前頭前野がまだ未発達なので、理性的な行動ができないとされています。「大人に比べると子どもがあまり考えないのは当たり前でしょ? 」と考えるのは当たり前かもしれません。しかし、この当たり前の事を実際にはわかっていない大人が多いのも事実です。


子どもの行動を大人の目線で見てしまうと、いうことを聞かない、わがままばかり言っていると見られてしまいがちです。その結果、大人の言いつけを子どもが守らないと叱り飛ばしてしまう事があると思います。いつの間にか子どもがまだ身体的にも未成熟なことを忘れてしまっている様に感じるのです。



脳の特性を知った上で子どもと向き合う

この本には子どもの脳機能の発達の段階に応じた反応とその対処方法が色々と記載されています。色々と子育てに大事な情報が書いてありますが、その中でも大事なのは「子どもの神経的な特性をわかってあげた上で子どもと向き合う」事が非常に大事になってくるという事です。


子どもは確かに、神経的も大人と比べて未発達です。大人ほど物事を考えられないし、周囲の環境への適応や理性を保つのもうまく行う事ができません。


しかしそれは大人よりも何も考えていないというわけではありません。大人と比べてまだ未熟なだけで、彼らなりに理由があって行動しているのです。


ある行動は脳の情報処理が追いつかないから別のことに意識を向けているのかもしれません。親の言いつけを破るのは彼らなりに自分の考えがあって行動しているからかもしれません。むしろ自分で色々と考えようとしている、成長している段階だと考えると親の意見を聞かないのは嬉しいこととも考えられます。


子どもの伝えたい事を理解する事は、親がゆとりを持つために必要な事

まずは脳の発達の面から子どもの発達を理解することを意識してみ てください。子どものことが理解できる様になると、まずは子どものとっている行動が単に親の言うことを聞かない、わがままの行動ではないことがわかります。


わがままではないことがわかれば、イライラせずに子どもがなぜこの様な行動を起こしているのかを考えることができる様になります。イライラすることが減れば自分の子どもの声にならない声を聞く、感じることができる様に成すと思います。その様に子どもに接することができれば、親が子育てに余裕を持つことができます。親が余裕を持てれば家庭の雰囲気も良くなり、さらに子どもが発達していく好循環が生まれるのです。



この本の内容や対処方法が全て正しいわけではありません。しかし、子どものことを知ろうとする工夫が一番大事だと言うことを教えてくれる本です。是非よければご一読ください。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?