『何が、日本の学びと違うのか。』
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『 何が、日本の学びと違うのか。』
先日、スクールのメルマガで、イートン校のサマースクールの準備プログラムについてご案内したところ、
多くのお問い合わせをいただきました。
スマートフォンなどのモバイル・ディバイスを積極的に利用して、タスク管理などをするよう促していることにも大きな違いを感じましたが、
1番の違いは、知識を与えるのではなく、『一人ひとり』が、『自分の学び』についての『自分自身の理解』を深めるためにすべき様々なことに、力点が置かれているところです。
『停滞している状況を打破する方法』『他者に影響を与える』などのテーマをベースに、自分が学んでいることについて、友達や親、先生、興味があるかもしれない人に出来る限り話し、
そして、その人達の意見や考え方について聞いてみること。
自分が学んでいることについて、それらの人々が、なんと考えるか、彼らの意見を聞いてみる。
自分の学んだスキルやコンセプトを説明して、他者があなたの説明を理解できるかについても試してみるよう伝えています。
彼らが、あなたが学んだことについて異なる意見や見方をすることを知ることを通じて、
自分が学んだことを起点に、物事をはるかに広範囲にみることができること、
また、自分が学んだことについて、必ず、自分の視点で、調べてみることを伝えています。
日本の公教育でも、取り入れられているところもあるかもしれませんが、
教育の場から提供する学びをきっかけに、いかに、自分の理解を深めたり、広げたりできるかに、より力点が置かれているところが、
大きな違いだと思います。
こうなってくると、起点となる最初の問いかけの設定も、とても重要になってくると思います。
ローレンシャンスクールには、幼児さんからスタートして、中学生になっても通い続けてくださる方々がいますが、
その子達と普段のレッスンで何をしているかというと、まさに、こういったことを繰り返し、繰り返し、行なっています。
長年通っている子ども達には、確かな手応えを感じていますが、
イートン校では、こららのことの重要性を、
順序立てて、また、繰り返し、繰り返し、伝えています。
日本の子ども達が、一足飛びに、こういった学びのスタイルを身に付けられるかというと、発想の転換が必要ですし、
学校との学びとのバランスも大切だと思いますが、
これは、是非、多くの方々に伝えていきたいという想いを新たにいたしました。
ローレンシャンスクール 校長
中村 和世
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