旅行記③:Masada、Dead Sea(2023年1月)
衝撃的な目覚めだった。
こんな目覚めは人生で初めて。そして恐らく人生最後。
6:30にアラームを準備していた。一度止めてベッドの上でウトウトしていると再度アラームが。6:40。目をこすりながらぼんやりとベッドの上で携帯を開こうとしたその瞬間だ。
なにやら呪文のようなものが始まる。
それが同室のおじいさんとおばあさんの声であると分かるのに少し時間を要した。
慌てて起き上がって部屋の中央を見ると、目を閉じて指をクロスさせて何かを唱え続けているおばあさんとおじいさんがいた。