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焼きナス事変 | 2023.7.12

・ジジイのプッチ神父「らせん階段、カブト虫、空いているサウナ、甘いシーシャ、カブト虫、胃に優しい和食、カブト虫、客室付き露天風呂、整体マッサージ、釣り堀、早朝に聴くアンビエント、カブト虫、客室付き露天風呂、お散歩」

メイド・イン・ヘブン

・暑いし忙しいので、涼を求めて釣りに行きたいという気持ち。

・年に1回か2回ほど釣り堀に行くくらいなので自前の道具なんてものは持っていないし、釣った魚を食すのも未経験だ。
限られた水域に棲み、行き交う人間の気配に慣れきった、どうも舐めた態度の鯉などを数回釣ったことがある程度。

・別に生物としての魚にもレジャーとしての釣りにもさして興味はないのだけれど、水面に釣り糸を垂らすという行為そのものを気に入っている。
座禅を組む、滝に打たれる、そういった無に至るアクションに内包されるような時間の使い方が味わえる気がして好ましい。

・魚の知能、地球上に生きる生物のカテゴリのなかで一番わからないかも。
昆虫ほど反射神経で生きてはいないが、犬や猫ほど賢くもない、その知能の塩梅が実感として不明瞭で、文字通り何を考えているかわからない度がかなり高い。まず瞳が怖いし。


・さいきん好きな食べ物情報 → ナス、納豆、ネギ

・焼いただけのナス、どう考えても美味しすぎる。
小さい東京のナスが3本入った袋を199円で購入し、サラダ油を引いたフライパンで焼く。照り照り焦げ焦げしたそいつらに、鰹節と刻んだ白ネギをどっか〜〜りぶちまけて、醤油を垂らす。食べている途中で飽きたら、めんつゆに適当に浸してみてもいい。ただそれだけで、みなぎる力がある。歓びを知ることができる。

・白米が無限に食べられちゃうんです! とかそういう陳腐で明快なキャッチコピーが付随する旨さではない。もっとこう、本質的な精神を深く満たす旨さなのだ。

・やはりどう考えても美味しすぎたので、次のパッチで不具合としてデバッグされるか、そうでなくとも"うまさパラメータ"が下方修正されるかもしれない。アップデートが入る前にもう一度二度は食べよう。

いらすとや、この世の全てが貯蔵されている

・今日の日記、たしかな中年アトモスフィアが漂っている。こうして人は老いていくのです。

・直近の日常から、創作物の材料になりえる素材を取り出すことが年々難しくなってきているのが分かる。いつまで経っても、地元である北海道の田舎で暮らしていた頃の記憶をこねくり回して、芸能の一端を楽しみ消費している気がしてならない。

・"10代からおよそ20代中盤の間に感受性はピークを迎え、後はただすり減って無くなっていくだけである"という説が一抹の正しさを持ち合わせているとしたら、自分はもう人生においてその機を脱したという実感がある。
感情を保存し思考を記録することは、いつの間にか努力義務になっていく。

・あと1年もすれば自分は27の年を跨ぎ、ナスが美味しいとか言いながらそのまま人生を続行するのだ。トゥエンティーセブン・クラブがなんだ、こっちはエッグプラント・クラブだぞ。ポップ・ミュージック最高!

・フリー素材「低解像度のカニ」

・解像度の単位は基本的に高低で示されるので、「解像度の悪い」という歌詞はちょっとなんか変な感じがする。しかし「解像度の低い」はあのメロディには全く似つかわしくない発音だから、解像度をあえて「悪い」と表現したことは大正解だと思う。音がカッコよければそれで良いのだ。

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