どこでも誰とでも働ける/尾原和啓

今や転職が当たり前になり、これを持っていれば安心というスキルがなくなりつつあるので、どこでも通用する能力・スキルを考えるきっかけになるかと思い読み始めました。

自分は会社を2社経験していますが、1社目はコンサルにも似たような感じの業務の中で、様々な業種の人とやりとりをしたり、営業や技術などの様々な職種を経験してきましたし、2社目でもエンジニアの枠を飛び出して営業をしたりなど、いろいろな場面を経験してきましたが、どの場合においてもある程度の結果を出してきた自信はあるので、「どこでも働けるスキル」については比較的ある方だと思っています。


では、早速、本の中の気になるワードについてコメントしていきます。


(1)ギブアンドテイクではなく、ただひたすらギブをして、経験を仕入れる
(2)PDCAではなくDCPA

(3)「なぜやるのか」を「合理的に説明できたらすぐにやるべき
(4)疑うコストをカットして、信じることで何かを生み出す
(5)エンジニアに求められるのは自ら解決可能な最大の課題設定とその解   決能力
(6)決められたもの(暗黙の了解、ルール、目標)を疑う


(1)ギブアンドテイクではなく、ただひたすらギブをして、経験を仕入れ

給与や出世にこだわり過ぎてしまうと、それが自分の予想と違っていた場合にモチベーションの低下の原因となってしまいます。そうならないために、目先のお金や地位(テイク)に囚われず、長い目で見て自分の成長につながる経験(ギブ)に意識を傾けたほうがいいと思います。また、周りの評価については自分でコントロールしにくく、ギャンブルのようなものなので、その評価で良し悪しを決めずに、自分の中の貢献感で評価するということも大事だと思います。


(2)PDCAではなくDCPA

これは、ビジネス書を読んでいれば大体の本に書いてありますが、まずはやってみてそれから修正していくべきだということ。納品主義からアップデート主義にというのも似たような考え方だと思います。

やる前から完璧な計画が立てられればいいですが、そんなものは不可能に近いです。実際やってみないとわからないことの方が多いので、やりながら修正していくというのが1番スムーズにいく仕事の進め方だと思います。

私が仕事をする上で意識していたのは、
①受注時は方向性の確認を重視する→②早めに試作して先方に確認→③試作に対する意見を取り入れ修正

少し文脈がずれたような気がしますが、ようはやってみて修正していくのがいいということです笑
やるのが早ければ早いほど相手のハードルも低いので、それもいい点だと思います。


(3)「なぜやるのか」を合理的に説明できたらすぐにやるべき

どんなことをやるにもリスクは存在しますが、そのリスクを考え過ぎて、やりたいことができなくなってしまっては意味がありません。死ぬようなリスクがあるのであれば話は別ですが、そうでなければ、行動することで少ない成功の確率を手にすることができるかもしれませんし、失敗してもそこから得るものは多いと思います。まずはやってみてダメならやめればいいのです、それを次に活かすことができれば、それは失敗ではなくなります。


(4)疑うコストをカットして、信じることで何かを生み出す

相手の言った事や物事を疑ってしまい、遠ざけてしまうことはあるかと思います。しかし、それで遠ざけてしまうと1つの経験を見逃してしまうことになりますし、もしかしたら、取り越し苦労であるかもしれません。そのためには、疑ってばかりではなく、まず信じてみるのも大事だと思います。ただ、その場合は、リスクを考えないのではなく、最大のリスクを想定して、引きどころは明確にしておくべきだとは思います。


(5)エンジニアに求められるのは自ら解決可能な最大の課題設定とその解   決能力

これはエンジニアに限らず、どんな仕事にも言える事ですが、言われた事をただそのままやる人はどこにでもいます。言われていないことに気付き、新しい課題を求め、それを自分で解決していくような人に価値があるのです。
そのために大事なのは、仕事を頼まれたときには、前例に従うのではなく、目指すものが何で、どこまで質を高められるかを考えることだと思います。イメージとしては、頼まれたことをやるのが100点を目指すことで、自分で方法を考えていくのは120点を目指すような作業のような感じがします。その結果、101点を取れれば、それはかなりの価値になります。


(6)決められたもの(暗黙の了解、ルール、目標)を疑う

決められたものの中で動いていても、価値のあるものは生まれません。価値のあるものを生むためには、当たり前だと思ったものを疑って改善してみたり、数値目標などを疑い、120点に向かう方法を見つけたりすることが重要だと思います。少し勇気があることかもしれませんが、これに対して怪訝な顔をする社内のルール警察は無視していいと思います。世の中のニーズが常に変化していたり、要求が相手によって様々なのに社内の決まった仕組みで解決していくというのは、無理があると思います。本質は相手が喜ぶものを作ることなので、社内のルールなんか拘っていてもしょうがないと思います。



項目に分けて書いていきましたが、結論としては大事になるのは物事の本質を見抜く力だと思います。

ある物事に対して、どういう課題があって、その根本にはどういう問題があって、どういうことが求められているか。これを見抜くことができ、純粋にそこに向かっていける人がどこでも働ける人だと思います。


今回の記事は、書評というか本に対する感想みたいな感じになってしまいましたね・・・

それでもここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

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