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Vol.9 オフェンスの優先順位/ Offense priority

2023/7/22

それでは、具体的にオフェンスの話をしていきたいと思います。まずは、オフェンスで重要な4ファクター(要因)について紹介します。これは、現在男子日本代表のHCを務めるトム・ホーバス監督の会見から引用しています。

4ファクターはスライドにある通りです。どれも、勝利するための大原則である①シュートの回数を増やす、②シュートの確率を上げるに繋がっていきます。
自分はU15の指導をメインで行なっていますので、数値はU15での目標値を設定しています。
・オフェンスリバウンド 20%以上
 ➡︎5回に1回オフェンスリバウンドを取ることができれば十分です。
  取れば、取るほどシュートの回数を増やすことができます。
・ポゼッション 60以上
 ➡︎U15の平均得点を60点、1クォーター15点と設定しています。
・PPP(ポイント パー ポゼッション) 1以上
 ➡︎1回のオフェンスで何点取ることができるかです。60回のオフェンスで
  1回につき1点取ることができれば、60点を達成できます。
・ターンオーバー 15%以下
 ➡︎ポゼッションを増やすためにも、シュートを打てずに終わるターンオー
  バーは低くなくてはいけません。

次に、オフェンスで攻めるポイントを順に紹介します。

オフェンスの優先順位【位置的有利】


から始めます。

まずは、ミートポジションの優先順位です。
オフェンスでボールをもらうときに、どこでもらえば良いかという話です。①はドリブルなしでゴール下のシュートを打てる場所です。つまり、ゴール下ですね。②〜⑤はそこからどんどん遠くなっていきます。当たり前と言えば、当たり前のことですが、意外にもこのことが分かっていてバスケットをプレイできている選手は少ないです。
例えば、ゴール下でもらえるシチュエーションなのに、わざわざ3PTラインでボールをもらいドライブで攻める選手や、ノーマークでキャッチと同時にシュートを打てるときに、近くではなく遠くでもらってしまう選手は少なくありません。そのような選手には、やはりバスケットIQは感じません。

ボールをもらう場所と同様に、ボールのもらい方も重要です。リングを向いて前を向いてもらうか、体が横を向いているか、後ろ向きか、、、。何が良いかはスライドを参照してください。

シュート、パスの次はドライブです。自分はドライブとドリブルという言葉を使い分けています。ドライブはリングに向かうこと、ドリブルはその場でついたり、横に動いたり、後ろに動いたり、、、。
ドライブのコースはまずミドルレーンを攻めることが重要です。真ん中に侵入できれば、パスも両サイドに出せますし、様々なステップで相手をかわしてシュートすることができます。逆にサイドレーンでのドライブはウィークサイド(サイドライン側)にしてしまうと、パスの出せるところが少なくなってり、ステップができなかったりします。

ドリブルでは、ディフェンスを背負うことが第一優先になります。これを、ジェイルと言ったり、ホステージと言ったりします。②のようにリングにストレートに向かっていくことも重要ですが、身長差が大きいと横まで追いつかれてブロックされてしまうこともあります。小さい選手こそ、ディフェンスを背負うというスキルが重要です。

Kazuya

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