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TEDに学ぶ|大切にすることを上達させる方法


最近観て良いなと思ったTEDの動画について、簡単に内容と感想を綴る記事です。
※厳密な言葉の使い方にはこだわらず、あくまで自己解釈や内省をもとに書いています

物事を上達させるために、私たちが意識すべき"zone"は2つあるのだそう。

learning zone(学習)と、performance zone(実践)。

learning zoneは、まさに学習するフェーズに関するもので、とにかくまだ習得していないものを学び、失敗を許容しながらトライを重ねる期間。

一方performance zoneは、実践を通じて成果をだしたりゴールに向かって取り組み、できるだけ失敗を最小化するようなフェーズのことを指します。

ピアノを習い始めたことを想定すると、日々練習を積み、だんだんうまくなって発表会で披露する、そんな流れがイメージできます。

このこと自体は個別に捉えると容易に理解できることかなと思うけど、ポイントは普段僕たちは生活の中で、気付かぬうちにperformance zoneに居座ってしまっているのでは?ということです。

よく、仕事しているフリとかBSJ(ブルシットジョブ=大したことない仕事)のことは耳にするけど、とにかくただ「作業」としてこなしてしまっていることは多くの場面にあるのかなと思います。

これは、仕事で言うところのオペレーションを構築して仕組み化することで叶う効率化とは別の話をしていて、とにかく惰性の上でただ目の前のことを対象していくイメージ。

スピーチの中で話者が伝えていることは、まさにlearning zoneとperformance zoneはスパイラルに互いに行き来をすることが大切だということです。

例えば、ただただパソコン(スマホのフリック入力でも)のタイピングをこなす(perform)だけではタイピングの速度は変わらないけど、そこにタイピングをより速く行おうとする意識をむけて取り組むと、その時間が学習(learn)になり成長につながるだろうというようなことです。

また別の例では、昔のある演説家は、基本必須要素の素養を学び磨くのみならず、人を説得し動かす能力も必要だと考えて、そのためにスピーチの仕方や振る舞いについても鏡に向かって学び、表現を磨いたそう。

タイピングの話は同時系列的な話だったけど、後者の例ではより意識的、区別的に自分にとって大事な要素を紐解き実践している。
このことは、現代のリスキリングにも通ずるものと思います。

正直、これらの例にあげられているエピソードは、個人的には結構当たり前にやってるなという感覚があって驚くものではなかったです。

が、それでもなお、再度意識されることで、日々の生活における感度が高まったな、という気持ちがします。

また、ビヨンセはライブが終わればすぐにホテルでそのライブを振り返り、翌日には改善点をスタッフ間で共有し、可能な限り調整を行い次のステージに向かっているそう。

ビジネスにおけるPDCAにも似てますね。
これは、まさにlearning zoneとperformance zoneをいったりきたりしている事例です。

また他の海外のyoutube動画をみていたときに、
たとえnetflixを見ている時間でも、そこにたいして「conscious(意識的)」であれば、それはproductive(生産的)な時間だと言います。

ゲームをしてても、ドラマを見てても、インスタを眺めてても、そこにある対象に対して自分が行う行動が意識的で自覚されている場合、それは無駄な時間でもなんでもない。

最近netflixを見ているときも、基本的にはカメラワークとか構図、また英語であればその人の口の動きやリスニングに意識を向けるなど、なにかしらlearning zoneの中から観ている気がします。

成長とか、生産性とか、効率とか、そんなことばかりに気を取られる人生もつまんないなぁと思っているけど、逆張りで完全に脱成長で非生産的で非効率な人生は、またそれで辛い。

常に自分の好奇心や関心ごとを土台に、2つの領域を柔軟に行き来する生活を大切にしたいと思いました。

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